伯耆田大使 新年のご挨拶(令和3年)
令和3年1月8日

新年明けましておめでとうございます。
私は,昨年6月にボリビアに着任しましたが,振り返りますと,新型コロナウイルス感染情報の収集・発信や地方に取り残された方の救出,日本への帰国を希望される方の支援が大きな仕事の一つであったと思います。また,今でも,新型コロナウイルス感染は落ち着きを見せておりませんので不安な日々をお過ごしのことと存じます。私ども大使館としましては,お役に立てるような情報発信に引き続き努めてまいります。
昨年は,我が国の対ボリビア経済開発協力を開始してから60周年でしたが,3月に医療機材整備のため5億円,7月に保健・医療関連機材供与のため3億円,12月に森林火災対策機材供与のため5億円の各々の書簡の交換を行い,12月には地方都市における飲料水供給システム改善,医療施設拡張,人工呼吸器整備,職業訓練校の機材供与,教育施設の教室やトイレ整備のために草の根無償資金協力6件総額約5,000万円の贈与契約の署名式を行いました。当館主催の文化行事としては,9月に初めての試みとしてオンライン日本文化週間を開催し好評を頂きました。
11月のアルセ新政権発足後は,チョケワンカ副大統領やマイタ外務大臣等新閣僚の方々にもお会いしましたが,移住者・日系人の方々の長年にわたるご貢献により日本人が勤勉で誠実であり信頼がおけるという意識を持たれ,また,長年にわたる我が国の経済開発協力に対し感謝する気持ちを強く持たれていると感じました。
本年は,地方都市へも訪問し,また,ボリビアの各方面の方々と幅広くお会いし,更なる信頼関係と協力関係を築きたいと考えております。
本年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。東京都墨田区はボリビアのホストタウンです。新型コロナ渦の厳しい状況でありますが,このスポーツの祭典が成功裏に開催され,スポーツを通じて両国の友情が深まることを祈念しております。
最後に,2021年が,両国にとってより良い年になりるように,そして皆様方にとって素晴らしい一年であることを祈念しております。
2021年1月
駐ボリビア日本国特命全権大使
伯耆田 修
大使の着任ご挨拶(2020年6月)