草の根・人間の安全保障無償資金協力

平成25年12月23日

「バリオス・ミネロス病院医療機材整備計画」引渡式

供与機材の一部 (左上から麻酔装置、手術用無影灯、乾熱滅菌器、除細動器、手術台、心電計)

オルロ県オルロ市において、石橋広毅二等書記官出席の下、平成23年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「バリオス・ミネロス病院医療機材整備計画」の引渡式が実施されました。


バリオス・ミネロス病院は保健所として1994年に設立、2003年に第二次医療機関として改築され、現在は内科、外科、産科、婦人科、歯科、理学療法科等を扱っています。施設は手術室2室、リハビリ室1室、分娩室1室、新生児室1室、救急治療室1室などを有しており、医師、看護士等計82人が勤務し、2012年度の来院患者数は約35,000名です。市内には私立病院もありますが、当院は公立で診察料が安いことから、貧困層をはじめ多くの市民が利用しています。

同病院には第二次医療機関としての設備は整っていたものの、麻酔装置や手術用無影灯など外科医療にとって必要不可欠な機材が一部不足していたため、手術室は1室しか使用できず、救急治療はほとんど行えない状態でした。

本案件により同病院に必要な医療機材を整備したことで、残りの手術室1室が使用できるようになり、同院の全ての専門分野において約20%の患者数の増加が見込まれ、同地域の母子死亡率の減少に貢献できます。これにより、オルロ市民に適切な医療サービスを受けられる環境を提供することができ、草の根レベルの支援という観点からして有意義であったと評価できます。

当日は、病院関係者、農村地区健康促進協会関係者、オルロ県及び市代表の盛大な歓迎を受け、石橋書記官は2014年は日本とボリビアは外交関係樹立100周年を迎え、両国間の確固とした永続的な平和、友好関係の強化が図られると強調しました。

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