草の根・人間の安全保障無償資金協力
「ウアタハタ女性集会所整備計画」引渡式

8月10日,ラパス県ウアタハタ市において,チョケワンカ外務大臣夫妻,椿大使夫妻他出席の下,草の根・人間の安全保障無償資金協力「ウアタハタ女性集会所整備計画」の引渡式が実施されました。
被供与団体であるボリビア女性協会は,社会活動へのアクセスに乏しく,社会的弱者に陥りやすい女性,高齢者が様々な活動を通じて社会参加,自助努力及び能力向上を図ることを目的に,2008年に設立された法人団体です。これまで市内の教会を間借りし、製パン,編み物、手工芸品作り等の指導の他,農村地域の女性が直面している女性差別等の問題へのアプローチ方法,女性の政治参加への促進,女性とその家族の生活状況の改善等を目的とした研修やディスカッション等,毎週1回テーマを決めて集会を開いてきました。
しかしながら,教会から間借りしているスペースでは20人程度しか座れず,参加者数100人程度に比べて非常に狭いため,参加者全員が座ることが出来ないばかりか,自由に立ったり,移動したりする余裕もありませんでした。そのため,屋外で活動せざるを得ないことが度々あり,同地域においては女性や高齢者の身体に負担がかかっていました。さらに,備品が不足しており,限られた活動しか行えず,活動本来の目的を十分に果たせていませんでした。
本案件実施により,集会所及び機材を新たに整備することは,これまでの限られたスペースで十分な活動を行えない女性や高齢者の活動環境を改善し,個々の能力強化と社会に適応する知識,教養を身につけ,さらに地域の活性化を促すことができ,草の根レベルで裨益効果を高められると評価できます。
当日はカロリーナ・グティエレス・コンドリ・ボリビア女性協会代表,ダビッド・チョケワンカ外務大臣ご夫妻,ラパス県関係者,各国大使,ボリビア女性協会会員及び多数のウアタハタ市民が見守る中,椿大使によるテープカットが行われました。