草の根・人間の安全保障無償資金協力
平成25年12月23日
「シモン・ボリバル教育施設整備計画」引渡式
8月1日,コチャバンバ県ヴィリャ・ホセ・キンティン・メンドサ市において、椿大使夫妻出席の下,平成22年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「シモン・ボリバル教育施設整備計画」の引渡式が実施されました。
シモン・ボリバル教育施設は1979年に設立された学校で、就学前教育、初等教育1年から6年及び中等教育1年から6年までの生徒475人が在籍し、教員は32名、事務員は2名、午前と午後の二部制で授業を行っています。
しかしながら、21の普通教室のうち4教室は建設後年数が経過しており、建物の劣化が著しく倒壊の危険性があるため、使用できない状況にありました。また、教育の質向上のため、物理・化学実験室、音楽室等の整備が必要であったものの、教室不足のため実現できていませんでした。
同教育施設の所在する地域には新しい住宅が建設され、人口増加が著しく、同教育施設への入学希望者も増加しています。しかしながら教室数の不足が原因で新規の児童・生徒を受け入れることが難しく、他方で市予算は恒常的に不足しており、改善が図れない状況にありました。
本案件実施によって新たに8教室を整備したことで、同施設に通う475名の生徒及び新規受け入れ生徒86名の計561名が直接裨益を受けたこととなります。また、この整備によって生徒らの学習効率及び学習意欲の向上が期待されるため、草の根レベルに裨益する案件として評価できます。
当日椿大使夫妻は、ロベルト・テノリオ・ポソ市長、フディス・ビジャロエル副市長、エディス・ゴドイ・ロハス市議会議長、学校長、教職員、生徒、父兄の盛大な歓迎を受けました。