草の根・人間の安全保障無償資金協力
平成26年8月22日
「サン・マルティン・デ・ポレス病院リハビリセンター整備計画」引渡式


パンド県ポルベニル市のサン・マルティン・デ・ポレス病院において,椿秀洋大使出席の下,草の根・人間の安全保障無償資金協力「サン・マルティン・デ・ポレス病院リハビリセンター整備計画」の引渡式が実施されました。
サン・マルティン・デ・ポレス病院は市内で唯一の一次病院であり,手術室や分娩室,入院室などを有し,365日24時間体制で患者を受け入れている地域の重要な医療拠点です。
パンド県内には375人の身体障害者がいますが,県都であるコビハ市内にもリハビリ施設がなかったため,パンド県内には機能回復,発達訓練を行える場所が存在しませんでした。そのため,交通事故患者や脳疾患などで倒れた患者がリハビリを行える場所もなく早急な施設の整備が求められていました。
同市は一刻も早くリハビリ器具を使った訓練が始められるようにするため,2011年末に傾斜台や歩行器など各種リハビリ機器を購入しましたが,病院内には大型機器を設置できる広いスペースがないため,比較的小さな器具を内科診察室で使用するにとどまっていました。また,電気刺激治療器や治療用赤外線ランプなどの電気系統の器具を使用するには安全を配慮して広いスペースが必要であるため,使用を控えざるを得ない状況でした。
本案件の整備により,ポルベニル市及びパンド県民の医療環境が大幅に向上することが期待されます。
当日は,椿大使はレヒス・ヘルマン・リッチテル・アレンカル市長と共に,多くの市民が見守る中,記念銘版の除幕を行いました。