草の根・人間の安全保障無償資金協力
「サン・フアン・デ・ディオス・デ・クリサ病院産科医療機材整備計画」引渡式
8月1日、コチャバンバ県クリサ市において、フアン・カルロス・カルビモンテス保健スポーツ大臣、ネルソン・ビレイラ下院議員及び椿大使出席の下、平成23年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「サン・フアン・デ・ディオス・デ・クリサ病院産科医療機材整備計画」の引渡式が実施されました。
サン・フアン・デ・ディオス・デ・クリサ病院は、1967年に設立された、クリサ市内唯一の二次医療機関です。公立病院であるため診察料は他の病院と比べて約30%ほど安価で、多くの市民が早朝から列をなして診察に訪れています。同病院には内科、外科、婦人科、小児科、産科、歯科などがあり、19人の医師が勤務しています。同病院は365日24時間体制の救急医療サービスを提供しているため、クリサ市内だけでなく周辺のサカバンバ市、タラタ市、トコ市、トラタ市、アンサルド市、ポトシ県北部のトロトロ市などからも患者が来院する、地域の医療拠点です。
しかしながら、これまで医療機材の不足や老朽化により、二次医療機関として求められる医療サービスを完全には提供できていない状況にありました。
患者数の増加を受け、2009年には手術室2室、分娩室1室、新生児室1室などを有する産科の新病棟が建設されましたが、内部には旧病棟時代から引き続き使用している機材しかなく、年々増加する患者の受け入れ体制が整っていませんでした。
本案件実施により、従来の医療環境を改善するために必要な医療機材を整備したことは、同病院が管轄するクリサ市民21,735人及び周辺地区住民の医療サービス環境を向上させたと評価できます。
当日椿大使は、フレディ・バルガス・テルセロ・クリサ市長、ロドリゴ・エスコバル病院長、病院関係者及び多数のクリサ市民の盛大な歓迎を受けました。