草の根・人間の安全保障無償資金協力
平成26年2月20日
「ペドロ・ドミンゴ・ムリージョ工業高等専門学校工業化学科実習機材整備計画」引渡式


ラパス市のペドロ・ドミンゴ・ムリージョ工業高等専門学校において,椿秀洋大使出席の下,草の根・人間の安全保障無償資金協力「ペドロ・ドミンゴ・ムリージョ工業高等専門学校工業化学科実習機材整備計画」の引渡式が実施されました。
ペドロ・ドミンゴ・ムリージョ工業高等専門学校は1942年に設立された同市のパイオニア的工業高等専門学校であり,計4,500名の生徒,及び250名の教職員が在籍する大規模な学校です。案件対象となる工業化学科には,生徒575人が在籍し,全ての業界で通用する化学分析技術を習得させることを目指すべく,特に分析実習を重視した講義を行っています。しかしながら,旧実習機材は耐用年数も過ぎ機材に不具合が生じており,更に既に部品は製造中止となっているため修理することもできませんでした。
本案件の実施により,現代の技術革新に見合う化学実習機材を整備することで,卒業後に必要な分析技術を習得できるようになり,同学科生徒の学習環境、技術レベルの改善を図るとともに,より実用的な知識や技術を習得する機会の充実を図ることに繋がります。また,卒業後は様々な分野においてボリビアの産業発展に貢献でき,草の根レベルの支援という観点において有意義であったと思料します。
当日は,椿大使は工業化学科生徒の盛大な歓迎を受け,ペドロ・クレスポ教育省科学技術担当次官,イラリオ・カジサヤ・ラパス県社会開発局秘書官,及び学校関係者が見守る中テープカットを行いました。