海外安全対策情報(2023年4月~6月)
令和5年7月20日
1 社会・治安情勢
ボリビア国内各地では、政治的要求に基づく各職業団体、労働組合、市民団体、学生等によるデモ行進、集会、道路封鎖等の抗議活動が頻繁に行われています。警察当局等と衝突し、死傷者が発生する事案も確認されています。
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)犯罪の傾向
ラパス県エルアルト市においては、ケッチャップ強盗、首締め強盗、置き引き、スリ及び偽警察官による犯罪が発生しているほか、拳銃や刃物を使用した強盗や女性を狙った強姦が発生しているため十分な警戒が必要です。サンタクルス県サンタクルス市においては、強盗犯が車・バイクにて歩行者等に接近し、所持品を強奪する事件が発生しています。
一般的な対策としては、市場・繁華街等人混みに行く際には多額の現金を持たず、貴重品はリュックサックなど目の届かないところには入れないようにする、また、自身を狙っている不審者がいないか周囲を見渡す等の警戒を怠らないようにします。万が一、犯罪に遭遇した場合は、犯人が拳銃や刃物を所持している場合もあるので、無理に抵抗はせず、可能な限り速やかに警察へ被害の届け出を行いましょう。
(2)邦人被害事案
6月29日、ポトシ県ウユニ市からラパス市に長距離バスで向かっていた邦人男性が、車内において現金及びデジタルカメラを盗まれる窃盗被害が発生しています。(3)邦人以外の被害事案
ア 4月13日、ラパス県エルアルト市及びラパス市にて、恐喝行為を行っていた外国国籍30人が逮捕された。イ 4月14日、ラパス県にて、偽のラジオタクシー会社のロゴを使用し、乗車させた被害者から金品を強奪していたとして男2人が逮捕された。
ウ 4月17日、サンタクルス県サンタクルス市にて、タクシー運転手が国家警察から取締りを受け警察署へ連行された後、警察署に置いてあったタクシー車両から現金が無くなっていた。
エ 5月14日、ラパス県エルアルト市にて、パーティーの招待客に睡眠薬を混ぜた酒を飲ませ、被害者から財布及び携帯電話等を盗んだ男2人が逮捕された。逮捕された男の1人は以前同じ容疑で逮捕されていた。
オ 5月25日、サンタクルス県サンタクルス市のガソリンスタンドにて、銃を所持した強盗団2人が押入り、ガソリンスタンド従業員から現金を強盗した。また、ガソリンスタンドに居合わせたバスの運転手が逃げようとした際、強盗団から銃で足を撃たれた。
カ 5月26日、ラパス県エルアルト市の商店街にて、銃を所持した強盗団が押入り、現金を奪われた。複数店舗の被害者が強盗団に抵抗した際、強盗団から銃で足を撃たれた。
キ 6月8日、サンタクルス県サンタクルス市のガソリンスタンドにて、黒のバイクに乗った1人の男が押入り従業員2人に銃を突き付け、現金を奪い逃走した。
ク 6月29日、サンタクルス県モンテロ市の宿泊施設にて、ボリビア人、ブラジス人、コロンビア人から成る強盗団の男3人と14歳の少年が逮捕された。強盗団は銃数丁、強盗を企てていた店及び民家等の写真を所持していた。
3 テロ・爆弾事件発生状況
現在、特段の情報はありません。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
ア 4月10日、ラパス県北ユンガス群コリパタ市にて、少女が誘拐され殺害された。
イ 6月2日、ラパス県エルアルト市にて、下校途中であった少女が停車していた車両に無理やり車に乗せられ誘拐されそうになったが、近所の住民に助けられ未遂に終わった。
イ 6月2日、ラパス県エルアルト市にて、下校途中であった少女が停車していた車両に無理やり車に乗せられ誘拐されそうになったが、近所の住民に助けられ未遂に終わった。
5 日本企業の安全に関する諸問題
現在、特段の情報はありません。