1 マクロ経済
(1) IMFによるSDR発効
23日,IMFが,全世界向け6,500億米ドル分の特別引出権(SDR)配分の発効を発表したことを受け,ボリビア中央銀行(BCB)はコミュニケを発出した。右コミュニケにおいてBCBは,「今般のIMFによる特別引出権(SDR)配分の発効により,2021年8月23日,ボリビアは2億3,010万SDRを受領した。これはおよそ3億2,640万米ドルに相当する」旨述べた。
(2) 貿易収支
国立統計局(INE)によれば,2021年第一四半期の貿易収支は,8億3200万米ドルの黒字であった。
(3) 海外送金
INEによれば,2021年第一四半期の海外送金額は,6億8800万米ドルに達し,前年度の同時期に比して51%増加した。
(4) 失業率
INEによれば,2020年12月に8.2%だった失業率は,2021年7月時点で6.4%まで低下した。
2 天然資源
(1)尿素アンモニア工場の再稼働
31日,モリナ炭化水素大臣は,日系企業である東洋エンジニアリングが参画する,ブロブロ尿素アンモニア工場(PAU)建設計画の進捗等についてコメントした。同大臣によれば,PAUの再稼働計画は,最終段階に入り,数日内に稼働を開始する見込みである。プロジェクトメンバーには,韓国人,中国人,日本人,アメリカ人,インド人及びベネズエラ人が含まれている。
(2)ミネラ・サンクリストバル社
15日,当地パヒナ・シエテ紙は,同社が,鉱命延長のために,酸化鉱からの採鉱を模索している旨及び右採鉱を実現する上で3億米ドルの投資を要する旨報じた。
3 その他
(1) インフォーマルセクター
国際労働機関(ILO)及び国立統計局(INE)のデータによれば,ボリビア経済の85%をインフォーマルセクターが占めている。これを受け,専門家は,インフォーマルセクターの労働者が,フォーマルセクターよりも,貧困リスクに直面しやすく脆弱であると述べた。
(2) 予算見直し
16日,政府は,公共投資の予算額見直しを発表委した。当初の予算では,約40億ドルとしていたが,2億8,700万米ドルの追加を検討している。