2021年7月 ボリビア経済情勢

2021/8/9

1 マクロ経済

(1) 直接外国投資

 ボリビア中央銀行(BCB)によれば,2021年第一四半期の直接外国投資額は,2020年12月のマイナス9700万米ドルから,1億3000万米ドルへ回復した。

(2) 海外送金

 BCBは,2021年5月時点での海外送金額が5億7100万米ドルに達したと発表した。総額の35.4%をスペイン,20.5%をチリ,20.2%を米国からの送金が占めている。

(3)公共投資の執行率

 今年度予算で策定された公共投資額(40億1100万米ドル)のうち,第一四半期までの執行率は約25%(9億9900万米ドル)に達した。
 

2 大規模プロジェクトなど

(1)原子力技術開発研究センター(CIDTN)

 7月時点で,CIDTNの施工及び技術移転を担うロスアトム社(Rosatom)は,同研究センターの第一リアクター建設を開始しており,2024年からの稼働を見込んでいる。同社は,2021年12月までに,CIDTNの一部である核医学研究施設の引き渡しを実現する予定。

(2)イチロ―マモレ水運の利用開始 

 12日,サンタクルス県イチロ(Ichilo)とベニ県マモレ(Mamore)を結ぶ水運の改修工事が完了し,アルセ大統領立ち合いの下,同水運の稼働が開始した。水運を利用するコチャバンバ県の企業家は「これにより,大西洋への輸出コスト削減につながる」旨述べた。
 

3 その他

(1)国際調査の実施

21日,アルセ大統領は,国勢調査(CENSO)の日程を2022年9月16日に定めた旨発表した。実施に際しては,約8億3900万米ドルを,国庫金及び世界銀行から調達し,公式集計の結果は約一年後に公開する見込み。

(2) 高価値資産税(IGF)

 ボリビア税金局によれば,2021年5月までの高価値資産税(IGF)からの税収は,約3400万米ドルであった。当初見込んでいた税収額の1400万米ドルを大きく上回り,回収率は140%に達した。

(3) 電気自動車

 8日,政府は,電気自動車製造のための融資,免税,部品調達等にかかる最高政令第4539号を公布した。右最高政令により,国外輸出へ向けた,クオンタム社(コチャバンバ)などによる電気自動車製造にインセンティブを与える見込み。

(4) ドバイ万博への参加

 16日,ボリビア外務省は,同国の2021年ドバイ万博参加を表明した。開催期間は,2021年10月1日から2022年3月31日までで,ボリビアは,無償にてボリビア・パビリオンを設ける。右パビリオンは二階建てであり,産業ビジネス,文化,技術をテーマに展示が実施される。