海外安全対策情報 (2019年4月~6月)
令和元年7月22日
1 社会・治安情勢
ボリビア国内各地で政治的要求に基づく行進,集会,道路封鎖等の抗議活動が頻繁に行われている。
2018年2月,オルロ市でのカーニバルにおいて,複数の爆発が発生した。2018年5月,ラパス県エルアルト市で,エルアルト公立大学学生ら関係者が予算増大を求める抗議デモ中,警察官の発砲により学生1名が死亡した。ラパス市内では,警官隊と衝突した学生らの一部が,石,爆竹,火炎瓶等を使用した抗議活動を行った。
2018年8~9月,ラパス県ユンガス地方のコカ栽培者らが,政府のコカ葉伐採政策に反対し,武装住民がコカ葉伐採共同作業部隊及び治安部隊を待ち伏せて攻撃し,警察官1名が死亡,8名が負傷した。これを受け治安部隊と住民らが再び衝突し,コカ栽培者2名が死亡した。
2018年12月,最高選挙裁判所による現大統領・副大統領の再立候補認定に抗議する反政府派が,全国規模でのストライキ,道路封鎖などの抗議活動を実施した。ラパス市の最高選挙裁判所前では,反政府派の一部が,同裁判所を警備する警察官に対し投石し,火をたいて規制線のロープを燃やすなどしたため,警察官は催涙ガスを使用し,抗議活動を鎮圧した。また,サンタクルス市では,県裁判所前において激しい抗議活動が実施され,同裁判所への放火や,国営企業の出入口を損壊するなどの事態となった。
2019年6月,ラパス県ユンガス地方のコカ栽培者が,反政府抗議活動を活発化し,ラパス市とコロイコ市を結ぶ道路を封鎖するなど,現在も抗議活動は続いている。道路封鎖を解除しようとする警官隊に対し,住民が石やダイナマイトで抵抗するなど一部過激化しており,また,警官隊も,道路封鎖解除のために催涙ガスを使用して制圧するなどし,逮捕者も出ている模様。
サンタクルス市では,路上販売の禁止及びミニバスの入域規制を行う市当局に反対する商人や運転手等の抗議デモが,市内で頻発している。また,2019年3月に開始された国民皆保険制度をめぐり,サンタクルス県庁が適用を拒否して政府と対立し,市民や医療関係者を巻き込んだ抗議デモも発生している。また,本年12月の高速バス運行を目指し,サンタクルス市内第一環状線沿いで大規模な工事が進められているが,右工事による通行止めで慢性的な交通渋滞が発生しており,工事現場付近を通行する際には注意が必要である。本年10月20日に実施が予定されている大統領選挙及び総選挙に向け,国内各地において,反政府派による抗議活動及び政府支持派による活動が活発化している。
2018年2月,オルロ市でのカーニバルにおいて,複数の爆発が発生した。2018年5月,ラパス県エルアルト市で,エルアルト公立大学学生ら関係者が予算増大を求める抗議デモ中,警察官の発砲により学生1名が死亡した。ラパス市内では,警官隊と衝突した学生らの一部が,石,爆竹,火炎瓶等を使用した抗議活動を行った。
2018年8~9月,ラパス県ユンガス地方のコカ栽培者らが,政府のコカ葉伐採政策に反対し,武装住民がコカ葉伐採共同作業部隊及び治安部隊を待ち伏せて攻撃し,警察官1名が死亡,8名が負傷した。これを受け治安部隊と住民らが再び衝突し,コカ栽培者2名が死亡した。
2018年12月,最高選挙裁判所による現大統領・副大統領の再立候補認定に抗議する反政府派が,全国規模でのストライキ,道路封鎖などの抗議活動を実施した。ラパス市の最高選挙裁判所前では,反政府派の一部が,同裁判所を警備する警察官に対し投石し,火をたいて規制線のロープを燃やすなどしたため,警察官は催涙ガスを使用し,抗議活動を鎮圧した。また,サンタクルス市では,県裁判所前において激しい抗議活動が実施され,同裁判所への放火や,国営企業の出入口を損壊するなどの事態となった。
2019年6月,ラパス県ユンガス地方のコカ栽培者が,反政府抗議活動を活発化し,ラパス市とコロイコ市を結ぶ道路を封鎖するなど,現在も抗議活動は続いている。道路封鎖を解除しようとする警官隊に対し,住民が石やダイナマイトで抵抗するなど一部過激化しており,また,警官隊も,道路封鎖解除のために催涙ガスを使用して制圧するなどし,逮捕者も出ている模様。
サンタクルス市では,路上販売の禁止及びミニバスの入域規制を行う市当局に反対する商人や運転手等の抗議デモが,市内で頻発している。また,2019年3月に開始された国民皆保険制度をめぐり,サンタクルス県庁が適用を拒否して政府と対立し,市民や医療関係者を巻き込んだ抗議デモも発生している。また,本年12月の高速バス運行を目指し,サンタクルス市内第一環状線沿いで大規模な工事が進められているが,右工事による通行止めで慢性的な交通渋滞が発生しており,工事現場付近を通行する際には注意が必要である。本年10月20日に実施が予定されている大統領選挙及び総選挙に向け,国内各地において,反政府派による抗議活動及び政府支持派による活動が活発化している。
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)犯罪の傾向
首都ラパス市及び隣接するエルアルト市においては,首締め強盗,置き引き,スリ及び偽警察官による詐欺の被害が邦人旅行者を含め頻発しており,十分な警戒が必要。特に,ラパス市のサンフランシスコ教会及びバスターミナル近辺では,邦人旅行者に対する偽警察官による詐欺事件が続発しており,十分注意する必要がある。エルアルト市では,殺人事件等の凶悪犯罪も頻発している。
サンタクルス市の治安は,地方からの人口流入,麻薬密輸関係者による犯罪件数は横ばいである。特に,麻薬密売組織間の抗争に一般市民が巻き込まれることもあるので,十分注意する必要がある。
(2)邦人被害事案
ア 4月19日,邦人女性旅行者が,ラパス市内のサガルナガ通りを観光中,観光客を装うチリ人女性に写真撮影を依頼され,その女性の写真を撮っていたところ,警察官を名乗る男性にパスポートの提示を求められ,男性が止めたタクシーにチリ人女性とともに乗車させられた。手荷物検査と称し荷物を物色された後,返却され,そのままタクシーを降車させられたが,その後荷物の中から現金及びクレジットカードが盗まれたことが判明した。
イ 5月19日11時頃,邦人男性旅行者がエルアルト市内の市場を歩いていたところ,女性に後ろから声をかけられ振り返った際に,身体の前に抱えていたカバンのチャックを開けられ,旅券、携帯電話、クレジットカード等が入った貴重品入れを抜き取られる盗難被害にあった。
(3)邦人以外の被害事案等
ア 4月7日,ラパス市内のミニバス内で,パソコン入りのバッグを女性から奪った4人組のグループが逮捕された。同グループの手口は,運転手,運転手助手そして二人が客の振りをして乗車し,別の客が一人乗ったところで人気の無いところに行き,客の所持品を全て奪うというものであった。同一手口で犯罪行為を行うミニバスが他にもあるとミニバス協会が発表した。
イ 4月14日,警察は,ラパス市内で,女性をねらいひったくりを繰り返していた男二人組を逮捕した。一人が運転し,もう一人が車内から上半身を乗り出し,付近を歩行中の女性のバッグをひったくっていた。
ウ 4月18日,サンタクルス市内において,ブラジルの犯罪グループPCC(首都第一コマンド)のメンバーが警察に逮捕された。ブラジルで,殺人及び麻薬密売の疑いで指名手配されていた。
エ 4月23日,エルアルト市のバーで銃や刃物を使用した喧嘩騒動をおこした13名が逮捕された。未成年3人を含む同グループは,数年前からラパス市,エルアルト市及びオルロ市おいて民家を対象に強盗事件を繰り返していた。
オ 4月26日,サンタクルス市の宝石店に男4名が押し入り,店員を脅迫した上でハンマーでショーケースを破壊し,宝石を奪った。そして通りがかりのタクシーを停車させ,タクシー運転手を同車両のトランクに押し込めて車両を奪い逃走した。
カ 4月26日,警察は,昨年1月チチカカ湖太陽の島における韓国人女性観光客が殺害された事件の犯人として,同島の住人4人を逮捕した。また,犯人逮捕に当たり,警察の職務執行を妨害しようとした島の住人17名も逮捕された。
キ 5月21日,警察は,ラパス市内で犯罪者5名を逮捕したと発表した。一人は,首締め強盗の犯行の最中に現行犯で逮捕,もう一人はひったくりの被害品であるバッグを持っていたことにより警察官に職務質問され逮捕され,3人は睡眠薬強盗を犯した直後に警察官に追跡され逮捕された。
ク 6月12日,ベニ県リベラルタ市内の中央公園にいた男女が,バイクに乗った男二人組に襲われ所持金を出すように要求されたが被害男性が抵抗したところ,胸を包丁で刺されて死亡した。女性はその場から逃げて無事だった。
ケ 6月15日,ラパス市とエルアルト市間を往復するミニバス内で,乗客が,運転手と乗客の振りをしていた共犯者5名により強盗被害に遭い,金品を全て奪われ,エルアルト空港付近でバスから降ろされ放置された。
コ 6月17日,ラパス市で,30代男性を殴り気絶させ財布を奪った4人組が,警察に逮捕された。
サ 6月23日,サンタクルス県ワルネス市及びモンテロ市において,銃器を使った強盗集団16名を逮捕した。同グループはバイクを使用し,3日連続でガソリンスタンド4店舗,ミニマーケット1店舗を散弾銃を使うという同一手口で強盗に及んでいた。
首都ラパス市及び隣接するエルアルト市においては,首締め強盗,置き引き,スリ及び偽警察官による詐欺の被害が邦人旅行者を含め頻発しており,十分な警戒が必要。特に,ラパス市のサンフランシスコ教会及びバスターミナル近辺では,邦人旅行者に対する偽警察官による詐欺事件が続発しており,十分注意する必要がある。エルアルト市では,殺人事件等の凶悪犯罪も頻発している。
サンタクルス市の治安は,地方からの人口流入,麻薬密輸関係者による犯罪件数は横ばいである。特に,麻薬密売組織間の抗争に一般市民が巻き込まれることもあるので,十分注意する必要がある。
(2)邦人被害事案
ア 4月19日,邦人女性旅行者が,ラパス市内のサガルナガ通りを観光中,観光客を装うチリ人女性に写真撮影を依頼され,その女性の写真を撮っていたところ,警察官を名乗る男性にパスポートの提示を求められ,男性が止めたタクシーにチリ人女性とともに乗車させられた。手荷物検査と称し荷物を物色された後,返却され,そのままタクシーを降車させられたが,その後荷物の中から現金及びクレジットカードが盗まれたことが判明した。
イ 5月19日11時頃,邦人男性旅行者がエルアルト市内の市場を歩いていたところ,女性に後ろから声をかけられ振り返った際に,身体の前に抱えていたカバンのチャックを開けられ,旅券、携帯電話、クレジットカード等が入った貴重品入れを抜き取られる盗難被害にあった。
(3)邦人以外の被害事案等
ア 4月7日,ラパス市内のミニバス内で,パソコン入りのバッグを女性から奪った4人組のグループが逮捕された。同グループの手口は,運転手,運転手助手そして二人が客の振りをして乗車し,別の客が一人乗ったところで人気の無いところに行き,客の所持品を全て奪うというものであった。同一手口で犯罪行為を行うミニバスが他にもあるとミニバス協会が発表した。
イ 4月14日,警察は,ラパス市内で,女性をねらいひったくりを繰り返していた男二人組を逮捕した。一人が運転し,もう一人が車内から上半身を乗り出し,付近を歩行中の女性のバッグをひったくっていた。
ウ 4月18日,サンタクルス市内において,ブラジルの犯罪グループPCC(首都第一コマンド)のメンバーが警察に逮捕された。ブラジルで,殺人及び麻薬密売の疑いで指名手配されていた。
エ 4月23日,エルアルト市のバーで銃や刃物を使用した喧嘩騒動をおこした13名が逮捕された。未成年3人を含む同グループは,数年前からラパス市,エルアルト市及びオルロ市おいて民家を対象に強盗事件を繰り返していた。
オ 4月26日,サンタクルス市の宝石店に男4名が押し入り,店員を脅迫した上でハンマーでショーケースを破壊し,宝石を奪った。そして通りがかりのタクシーを停車させ,タクシー運転手を同車両のトランクに押し込めて車両を奪い逃走した。
カ 4月26日,警察は,昨年1月チチカカ湖太陽の島における韓国人女性観光客が殺害された事件の犯人として,同島の住人4人を逮捕した。また,犯人逮捕に当たり,警察の職務執行を妨害しようとした島の住人17名も逮捕された。
キ 5月21日,警察は,ラパス市内で犯罪者5名を逮捕したと発表した。一人は,首締め強盗の犯行の最中に現行犯で逮捕,もう一人はひったくりの被害品であるバッグを持っていたことにより警察官に職務質問され逮捕され,3人は睡眠薬強盗を犯した直後に警察官に追跡され逮捕された。
ク 6月12日,ベニ県リベラルタ市内の中央公園にいた男女が,バイクに乗った男二人組に襲われ所持金を出すように要求されたが被害男性が抵抗したところ,胸を包丁で刺されて死亡した。女性はその場から逃げて無事だった。
ケ 6月15日,ラパス市とエルアルト市間を往復するミニバス内で,乗客が,運転手と乗客の振りをしていた共犯者5名により強盗被害に遭い,金品を全て奪われ,エルアルト空港付近でバスから降ろされ放置された。
コ 6月17日,ラパス市で,30代男性を殴り気絶させ財布を奪った4人組が,警察に逮捕された。
サ 6月23日,サンタクルス県ワルネス市及びモンテロ市において,銃器を使った強盗集団16名を逮捕した。同グループはバイクを使用し,3日連続でガソリンスタンド4店舗,ミニマーケット1店舗を散弾銃を使うという同一手口で強盗に及んでいた。
3 テロ・爆弾事件発生状況
4月22日,ラパス県裁判所内に爆発物が仕掛けられたという通報があったが,国家警察爆発物処理隊の捜査の結果,爆弾は発見されなかった。その影響で,同日同裁判所で予定されていた裁判の全てが中止された。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
なし
5 日本企業の安全に係わる諸問題
なし