海外安全対策情報(平成28年10月~12月)

1 社会・治安情勢

政治的要求に基づくデモ、道路封鎖、ストライキ等の抗議行動がボリビア国内各地で頻繁に行われている。
 

2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向

(1) 犯罪の傾向

 南米の中では比較的治安が良いとされているものの、首都ラパス市及び隣接するエルアルト市においては、置き引き、スリ及び偽警官による盗難被害が邦人旅行者を含め頻発しており、警戒が必要。特に2015年以降は、邦人旅行者に対する首絞め強盗がしばしば発生している。エルアルト市では殺人事件等の凶悪犯罪も頻発している。
 サンタクルス市の治安は、地方からの人口流入、麻薬密輸関係者の増加等により悪化していたものの、警察の犯罪防止対策が功を奏し、近年は犯罪件数が減少している。発生する犯罪の多くは、薬物購入資金欲しさによるものであり、麻薬密売組織間の抗争に一般市民が巻き込まれることも稀にあるので、十分注意する必要がある。
 

(2) 邦人被害事案

11月15日、邦人旅行者がソポカチ地区のホテルLandscapeに宿泊し、付近の食堂で朝食を取っていたところ、椅子の背もたれにかけていたバッグ(旅券、携帯電話、財布、時計が入り)を盗まれた。

11月25日、在留邦人がラパス市内のレストランでの支払に使用した100Bs紙幣が、偽造紙幣であると店員から指摘された。いつ、どこでその紙幣を入手したかは不明。

12月17日、邦人旅行者がムリージョ広場周辺を徒歩で観光中、所持していたカバンに入れていた携帯電話機1台を盗まれた。
 

(3) 邦人以外の被害事案

10月1日、サンタクルス県コトカ市で、警察が、誘拐されていたエクアドル人観光客を保護するとともに、ボリビア人容疑者3名を逮捕した。犯人側は40,000ドルの支払いを要求していた。

10月3日、コカインのカプセル285包を飲み込み、アルゼンチンまで密輸を試みた女5名と男1名に対し、8年の刑が言い渡された。彼らは9月30日にコチャバンバ県スティコヨ村で逮捕されていた。

10月3日、ラパス県ユンガス地方に続く幹線道路で、トラックが崖から転落し、2名が死亡、8名が負傷した。事故原因は、霧による視界不良によるものと考えられている。

10月4日、コチャバンバ県コチャバンバ市で、偽造紙幣189,800ボリビアーノスを所持していたボリビア人が逮捕された。本紙幣はペルーから持ち込まれたと見られている。

10月4日、ラパス県からオルロ県に続く幹線道路で、自動車とトラックが衝突し、1名が死亡、8名が負傷した。

10月5日、ポトシ県ウユニ市で、金を借りに来た内縁の妻をナイフで刺し、出血多量で死亡させたとして、ボリビア人の男に30年の刑が言い渡された。

10月8日、コチャバンバ県コチャバンバ市で、マリファナ6キロ(価格8,870ドル)を密売しようとした男が逮捕された。

10月11日、ラパス県エルアルト市で、市政運営に関するデモや道路封鎖が行なわれ、救急車1台が襲撃、警察のバイクも燃やされた。本件で10名が逮捕された。

10月13日、ラパス県ラパス市で、金55.3キロ、コカイン62グラム及び現金1,500万ボリビアーノを所持していた米国人が逮捕された。同人は、麻薬密売で得た利益の資金洗浄を行なっていた。

10月16日、ラパス県ラパス市で、23歳の男性が地元のギャングに殺害された。

10月18日、ラパス県エルアルト市で、強盗・殺人事件が発生した。偽警察官8名が男性の自宅へ押し入り、116,000ボリビアーノスを強奪、追いかけてきた男性に発砲して殺害した。

10月21日、サンタクルス県とブラジルとの国境のサン・マティアス市で、4名が殺害された。犯人は2名のブラジル人で、警察は、麻薬取引に関係した復讐と見ている。

10月26日、ラパス県エルアルト市のガソリンスタンドで強盗事件が発生した。犯人2名は、従業員を縛りつけ、30,000ボリビアーノスを強奪した。

11月11日、ラパス県ラパス市で、強盗犯3名が逮捕された。この3名はラパス市内で発生した銀行強盗1件を含む計3件の強盗事件の容疑者であった。

11月12日、ラパス県パロスブランコス市で、4歳の女児が強姦、殺害された。地元住民は、逮捕、留置されていた犯人を殺害した。

11月19日、ボリビアとペルーの国境付近において、コカインを運搬していたトラック12台が没収され、ボリビア人6名が逮捕された。このトラックはブラジルまで行く予定であった。

11月21日、干ばつや水不足に関し、ボリビア大統領が非常事態宣言を出した。11月初旬から、ラパス市及びエルアルト市で断水が行われている。

11月22日、ラパス県エルアルト市で、5人組の首締め強盗犯が逮捕された。同グループのリーダーは女性で、エルアルト市内のバーやカラオケ店等から出てきた客を狙い犯行を重ねていた。

11月23日、ラパス県ラパス市で、観光客を狙って犯行を重ねていた男1名、女2名からなる偽警察犯罪グループが逮捕された。

12月7日、コチャバンバ県ヤビニ地区で、チリのイキケ市からコチャバンバ市に向かっていたバスが崖から転落し、14名が死亡した。

12月21日、ロメロ内務大臣は、2016年1月から10月までの期間、殺人が最も多く発生した都市はエルアルト市(196件)であり、サンタクルス市が第2位(60件)であったと発表した。
 

3 テロ・爆弾事件発生状況

特段なし。

4 誘拐・脅迫事件発生状況

特段なし。

5 日本企業の安全に係わる諸問題

特段なし。