海外安全対策情報(2016年7月~9月)

1.社会・治安情勢

 政治的要求に基づくデモ、道路封鎖、ストライキ等の抗議行動がボリビア国内各地で頻繁に行われている。

 また、ボリビアを含む中南米各国においてジカウィルス感染症が流行しているので留意する必要がある。ボリビアでは特に東部、北部、南部において感染又は感染の疑いのある患者が発生している。

2.一般犯罪・凶悪犯罪の傾向

(1)犯罪の傾向

 南米の中では比較的治安が良いとされているものの、首都ラパス市及び隣接するエルアルト市においては、置き引き、スリ及び偽警官による盗難被害が邦人旅行者を含め頻発しており、警戒が必要。特に2015年以降は邦人旅行者に対する首絞め強盗がしばしば発生しているほか、エルアルト市では殺人事件等の凶悪犯罪が頻発している。

 サンタクルス市の治安は、地方からの人口流入、麻薬密輸関係者の増加等により悪化していたものの、警察署の犯罪防止対策が効力を発揮し、今年に入って犯罪率が減少している。発生する犯罪の多くは、薬物購入資金欲しさによるケースが多く、麻薬密売組織間の抗争による殺人事件が発生し、一般市民が巻き込まれることも稀にあるので十分注意する必要がある。


(2)邦人被害事案

 7月8日、邦人旅行者がラパス市内にあるバスターミナル前のベンチに座り友人と話をしていたところ、数分間目を離した隙に、自身の右隣に置いていたバッグが盗まれた。同バッグには旅券や貴重品等が入っていた。


 9月22日、午後9時ウユニ発ラパス行きの夜行バスに乗車した邦人旅行者が、寝ている間に荷物棚の上に置いていたバックパック(旅券、現金、クレジットカード2枚及びデジカメ等入り)を盗まれた。


(3)邦人以外の被害事案

 7月1日、4時間の間に交通事故3件が発生し、計19人が死亡、24人が負傷した。

(ア)オルロ県-コチャバンバ県間の幹線道路で、12人が乗車したミニバンが乳製品輸送トラックと衝突した。10人死亡、2人が負傷した。スピード違反が原因とされる。

(イ)オルロ県-ポトシ県間の幹線道路で、3人が乗車したミニバスが200メートルある崖に転落。1人死亡。

(ウ)ポトシ県-スクレ市間の幹線道路で、走行中のバスが車道からはみ出した後、約90メートルに渡り岩にこすりながら走行し、8人死亡、21人が負傷した。運転手が居眠り運転又は酔った状態で運転していたものと推測される。


 7月3日、サンタクルス県サンタクルス市で、従兄弟の頭を棒で殴ったうえ、ナイフで喉を切って殺害したとして男1人が逮捕された。警察によると、殺害された男性と容疑者の妻は恋愛関係にあった。


 7月4日、ラパス県ラパス市で、ペトロレーラ健康保険基金病院内のエレベーターが落下した。定員8人のエレベーターに12人が乗り込み、エレベーターが4階から1階まで落下し、9人が負傷した。


 7月4日、サンタクルス県エドゥアルド・アバロア村で、車から身元不明の男4人の焼死体が発見された。4人とも手錠がされており、その内1人は銃で撃たれていた。


 7月5日、サンタクルス県コトカ市で、女性2人が死亡した。1人は35歳前後の女性とみられ、全身傷だらけの状態で発見された。もう1人は21歳の女性で、夫にガソリンを掛けられ火をつけられ死亡した。


 7月5日付記事によると、ラパス県エル・アルト市において、2015年から本年の上半期までに、犯罪取締局(FELCC)は53の犯罪グループを解体した。この期間に803人を拘束、585人を逮捕したほか、犯罪に使用された車両39台、拳銃22丁を押収した。


 7月10日、ラパス県ハンコ・アマヤ村で、コカイン48キロ、約200万米ドル相当をスカートに隠匿しミニバスに乗車していた女7人及び男1人が逮捕された。


 7月15日、ラパス県エルアルト市で男5人が男性1人に対する襲撃の容疑で逮捕された。10日夜、被害男性は自宅から2ブロック離れた場所で少なくとも7人の男に襲撃され、意識不明の状態で病院に運ばれていた。


 7月16日、ベニ県サンタ・ロサ・デル・ヤクマ市で、悪天候によりセスナ機が墜落し、パイロット及び乗客5人(内スペイン国籍1人)が死亡した。


 7月17日、ラパス県ラパス市で、泥酔状態の男性が所持していた携帯電話及び現金1千ボリビアーノスを奪ったとして、男2人及び女1人が逮捕された。


 7月20日、ラパス県ラパス市の南地区、ソポカチ地区、中央地区及びブエノス・アイレス通りにおいて、車の脇を通りがかった女性のカバンを車の窓越しに奪い取って逃走する手口を繰り返していた男3人及び女2人が逮捕された。


 7月22日、チュキサカ県スクレ市で、子供を殴り殺した母親とその夫が逮捕された。


 7月24日、ラパス県ラパス市のバスターミナルで、ペルー人とみられる3人家族(父、母及び息子)が中国人旅行者のラップトップを盗んだとして逮捕された。犯行の様子は、防犯カメラに記録されていた。


 7月29日、ポトシ県ウユニ市のウユニ塩湖で、8人が乗車したサン・フアン観光会社のワゴンがスピード超過によりタイヤがパンクし、車両が横転、5人が死亡(ベルギー人3名、ペルー人1名及びイタリア人1名)、3人が負傷(ペルー人2名及びボリビア人運転手)した。ボリビア人運転手は逮捕された。


 8月1日、ラパス県ラパス市で、男女のカップルに発砲した42歳の男が逮捕された。男は被害女性の元恋人であり、女性の自宅に押し入りその場にいた2人を殺害した。


 8月5日、ラパス県エルアルト市で、男女2人が酒を飲んだ後、宿泊施設へ向かった。その後、女が男性を階段からつき落とし、男性は頭を打って死亡した。


 8月9日、ラパス県ラパス市で、ポケモンGOで遊びながら道路を渡った8歳の女の子が、車にはねられ骨折した。


 8月9日記事によると、警察に届けられた事件のうち、未成年者に対する告発の25%が性的暴行であり、2015年に登録された事件数は2,658件であった。また、家庭内暴力が1,106件(17%)、性的虐待が847件(13%)、傷害罪が503件(8%)、強制わいせつが487件(8%)、人身売買が184件(3%)であった。


 8月12日、チュキサカ県チャコ郡で、ミニバンに乗った男6人が拳銃を発砲し石油会社の車両を襲い、120万米ドルの売上金及び車両に乗車していた職員4人の携帯電話を奪い逃走した。


 8月13日、コチャバンバ県コチャバンバ市で、18歳の少年が頭を拳銃で撃たれて死亡した。警察は、16歳の妹とその20歳の恋人が犯人とみて捜査している。


 8月13日、サンタクルス県サンタクルス市で、23歳の男性が女性と歩いていたところ、バイクに乗った男2人組が女性の携帯電話を奪おうとし、それを防ごうとした男性がナイフで刺され死亡した。


 8月17日、サンタクルス県ビルビル空港内で、コカイン18, 7キロ、約140万米ドル相当をアフリカのコートジボワールに密輸しようとした男1人が逮捕された。


 8月18日、ラパス県ラパス市で、71歳のドイツ人をラパス県コロイコ市で殺害した男が逮捕された。


 8月25日、ラパス県パンドゥロ市で、鉱山協同組合が道路封鎖を行い、交渉に向かった内務省次官が同組合関係者に拉致・殺害された。


 9月4日付記事によると、ラパス県ラパス市で、本年1月から8月までに、ソポカチ地区における盗難、短時間誘拐(タクシーを利用し、乗客を脅してカードの暗証番号を聞き出し、全ての金を引き出すまで乗客を監禁する)等の犯罪が発生している他、17人に対する殺害事件が起きている。


 9月8日付記事によると、ボリビアでは2012年からの4年間で、人身売買が2119件発生している。


 9月16日、ベニ県トリニダ市で、サンタ・アナ・デル・ヤクマ市からトリニダー市へ飛んだセスナ機が墜落。パイロット及び乗客6名が負傷した。


 9月19日、サンタクルス県サンタクルス市のバーで、24歳のブラジル人男性が銃を発砲し、客1人を負傷させ逮捕された。


 9月22日、ラパス県ラパス市の学校内で、9歳の女子児童が同級生に突き飛ばされ、頭を打ち死亡した。


3.テロ・爆弾事件発生状況

特段問題なし。

4.誘拐・脅迫事件発生状況

 7月28日、ラパス県ラパス市で、7歳の女子児童がベビーシッターを名乗った女に学校で誘拐され、5万米ドルの身代金が要求された。24時間以内に誘拐犯人2名が逮捕され、女子児童は無事に救出された。

5.日本企業の安全に係わる諸問題

特段問題なし。