海外安全対策情報(平成26年度第3四半期(平成26年10月~12月))

平成26年12月31日

1.社会・治安情勢

 政治的要求に基づくデモ行進、道路封鎖、ストライキ等の抗議行動がボリビア国内各地でほぼ毎日のように行われている。

2.一般犯罪・凶悪犯罪の傾向

(1)犯罪の傾向

 首都ラパス市及び隣接するエル・アルト市においては、治安は悪化傾向にあり、特にエル・アルト市では殺人事件が頻発している他、売春も横行している。


(2)邦人被害事案

 12月21日、邦人旅行者がラパス市内のハンバーガー店で友人と食事中に、友人が席に残ったので安心してバックパックを席に残し、注文に行きったところ、席に戻った時には同バックパックが盗まれていた。友人は盗難に気づかなかった由。


(3)邦人以外の被害事案

① 10月4日、タリファ県ヤクイバ市にて、2人の息子が両親を自宅で殺害したとして逮捕された。


② 10月4日、ラパス県ヴィアチャ市にて、祭りの責任者が妻とともに車で帰宅し、車庫の門を開けるために車を降りたところ、武装し目出し帽を着用した7人に取り囲まれ、夫婦ともに3発ずつ銃撃され、車に積んでいた祭りのための費用22万ボリビアーノスを奪われた。夫婦は重傷を負ったものの命に別条はなかった。


③ 10月12日、ラパス県ラパス市のオブラヘス地区の病院のベッドの上で10歳の少年の遺体が発見され、母親が窒息死させた疑いで逮捕された。母親も睡眠薬を大量に服用し自殺を試みたが命に別条はなかった。


④ 10月19日、ポトシ県ポトシ市に隣接する集落にて、3歳の女児が16歳の少年に性的暴行を受けた。


⑤ 10月21日、コチャバンバ県カピノタ市にて、5歳の女の子が高熱のために搬送された病院で看護師に暴行を受け、その後移送された他の病院で死亡した。


⑥ 10月22日、ラパス県エル・アルト市にて、ミニバス労働組合「アルコ・イリス」に所属するミニバスに乗車した14歳の少女が、同ミニバスに乗り込んできた4人の男に無理矢理酒を飲まされた上、性的暴行を受けた。


⑦ 10月31日、ラパス県ユンガス地方の村で、大人が集会を行っている間に5歳の少女が16歳の少年に暴行を受けた後、絞殺された。


⑧ 11月6日、ラパス県エル・アルト市にて、警察がペルー人3人及びボリビア人6人から成る強盗グループを逮捕した。同グループは主にエル・アルト市の7月16日市場にて刃物を用いた強盗や窃盗を繰り返していた。


⑨ 11月7日、ラパス県ラパス市のアルセ通りの建設現場で,撲殺された39歳の男性の遺体が発見された。男性は10月31日に車の売却代金を受け取った後、車を引き渡すことなく行方不明になっていた。


⑩ 11月7日、オルーロ県オルーロ市にて19歳の女性が22歳の男に心臓付近をナイフで刺され死亡した。男はナイフで自分を刺し自殺を試みたが命に別条はなかった。


⑪ 11月8日、サンタクルス県サンタクルス市にて、警察が第2環状線及び第3環状線の間のヨモモ通りの住居を捜索し、最新式の銃器を大量に発見した。これらの武器は麻薬組織等の犯罪組織向けに密売される予定であった。


⑫ 11月29日、チュキサカ県イクラ市にて19歳の妻と5ヶ月の娘を殺害し、遺体に石や砂をかけて隠匿した容疑で男が逮捕された。


⑬ 12月2日、ラパス県ラパス市のセメンテリオ付近にて、両替商2人が4人組のライフルを持った男に現金約10万米ドルを奪われた。


⑭ 12月2日、ポトシ県サンペドロ市にて、11月に28歳の女性を殺害した容疑のある男の遺体が発見された。男は被害者を殺害した制裁として近隣住民により生き埋めにされ殺害された。


⑮ 12月14日、ラパス県エル・アルト市を出発しチリのイケキに向かっていたバスの車内にて、乗客として乗車していた5人の男がエル・アルト市を出発してから2時間ほど経過してから、拳銃等により他の乗客を脅し金品を強奪した後、逃走した。


3.テロ・爆弾事件発生状況

特段問題なし。

4.誘拐・脅迫事件発生状況

特段問題なし。

5.日本企業の安全に係わる諸問題

特段問題なし。