海外安全対策情報（平成25年度第2四半期（平成25年7月～9月））

社会問題に対するデモ行進、道路封鎖、ストライキ等の抗議行動がボリビア国内各地でほぼ毎日行われている

8月に発表されたボリビアの国勢調査の結果は、主に大都市住民の不満を生み、大規模な市民ストライキ及び道路封鎖がラパス市やサンタクルス市で発生した。

（1）犯罪の傾向

　首都ラパス市及び隣接するエル・アルト市においては、治安は悪化傾向にあり、特にエル・アルト市においては殺人事件が頻繁に発生している。

（2）邦人被害事案

①　7月25日、ラパス市内にて邦人旅行者がバスを待っていたところ、ペルー人とコロンビア人と名乗る女性2人にタクシーをシェアしようと提案され、タクシーに同乗。少し走ったところで、警官と名乗る男にタクシーを止められ、麻薬所持検査との名目で所持品を検査され、その後同人だけがタクシーを下ろされ、タクシーは走り去った。その後バッグの中を確認するとキャッシュカード2枚、現金約500米ドル及び腕時計がなくなっていた。

②　8月17日、ウユニ市内の旅行代理店でウユニ塩湖観光ツアーに申し込んだ邦人旅行者が、同旅行代理店店内のソファーの上にデジタルカメラを置いて目を離した2～3分の間に同デジタルカメラを盗まれた。

③　9月5日、ラパス市内のサンフランシスコ寺院付近を邦人旅行者2名が歩いていたところ、知らぬ間に液状のチョコレートを服にかけられ、親切そうな女性が服をふいてあげると言って近づいてきた。不審に思った旅行者らが拒否したにもかかわらず、同女性が旅行者のうちの1名が首から提げていた小型バッグを強引に首から外し地面に置いた瞬間に、見知らぬ男性に同バッグを奪われた。

（3）邦人以外の被害事案

①　7月3日、ラパス県エル・アルト市内のバーにて、お酒を飲んでいた35歳の女性が、男性客同士の喧嘩の仲裁に入った際に、拳銃で左目を撃ち抜かれ死亡した。

②　7月11日、ラパス県エル・アルト市内にて、21歳と18歳の青少年が、路上で通行人の着用していた衣類や貴重品を奪おうとしたところを、警官に目撃され逮捕された。

③　8月4日、ラパス県エル・アルト市内にて、37歳の女性が酔っ払い嫉妬した同棲相手の男性に殴り殺された。この女性は過去半年間でエル・アルト市で発生した痴情絡みの殺人の6人目の犠牲者となった。

④　8月10日、ポトシ県ベタンソス市内にて、89歳の男性が13歳から15歳の少年少女4人に包丁で刺され死亡、現金4,900米ドルを盗まれた。

⑤　8月15日、ラパス県エル・アルト市内にて、35歳と25歳の男性乗客2名を乗せたタクシーの運転手が、後方から首を絞められ失神。気づいた時にはタクシーが盗まれていた。

⑥　8月22日、パンド県コビハ市近郊にて、45歳の母親及び27歳と19歳の娘が手を縛られ、頭部を拳銃で撃たれ死亡した状態で発見された。警察は麻薬絡みの犯行とみて捜査している。

⑦　8月28日、ラパス県エル・アルト市にて、女性4名、男児1名を殺害したとして43歳の男が逮捕された。男は被害女性4人と結婚し、財産を奪った後殺害することを繰り返していた。殺害された男児は被害女性の息子。

⑧　9月3日、サンタクルス県ヤパカニ市にて、男女各1名の死体が発見された。頭に2発、胴体に2発の銃弾を受けた男性の遺体が車内で発見され、男性の遺体から500メートル離れたところで、頭を車で轢かれた女性の遺体が発見された。警察は、両殺人事件は麻薬絡みの犯行とみて捜査している。

⑨　9月2日、ラパス県エル・アルト市にて、25歳～30歳と見られるの男性の絞殺死体が路上で発見された。近くの民宿の従業員2名が死体を運んでいるところを目撃されており、従業員2名は殺人容疑で逮捕された。

⑩　9月4日、ラパス県エル・アルト市内にて、3名の若者が、3名のうちの1人の母親が経営する薬局から300Bs（45米ドル相当）を盗んだところを発見され、近所の住民に取り囲まれリンチを受けそうになったが、通報で駆けつけた警察に逮捕され、リンチを免れた。

⑪　9月8日、ラパス県エル・アルト市内にて、同市教育局顧問の死体が発見されたが、所持品は盗まれていなかった。翌週、同市住宅局長は頭部を殴られ意識不明になり、妻が絞殺された。その週末、同市法務局長が殺害された。

⑫　9月15日、パンド県コビハ市にて、49,000Bs(7,300米ドル相当)を所持していた53歳の男性が、バイクに乗った強盗2名に拳銃で撃たれ殺害された。

⑬　9月16日、ラパス県エル・アルト市内にて、女性のバラバラ死体が発見された。警察は痴情のもつれか、怨恨が動機とみて捜査している。

特段問題なし。

特段問題なし。

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