ボリビア内政・外交(2020年6月)
令和2年6月20日
1 概況
2日,ロメロ最高選挙裁判所(TSE)長官は,主要政党との協議を踏まえ,9月6日(日)までに選挙を実施する法案を国会に提出することを公表した。
2 内政
(1)総選挙日程延期
ア 2日,TSEは,7月下旬に選挙プロセスを再開し,9月6日(日)までに選挙を実施する法案を国会に提出することを公表。同法案の採択後,TSEが決議により選挙日を決定するとした。同日,グテーレス国連事務総長は新たな選挙日の公表を歓迎した。イ 9日,9月6日までに総選挙を実施する修正法案が国会で採択されたが,アニェス暫定大統領は公布のための署名を行わず,MASに「医学的調査書」の提出を要請した。
ウ 21日,アニェス暫定大統領は,総選挙を9月6日までに実施するための法案を公布するために署名すると公表した。
エ 23日,総選挙を9月6日までに実施する法律が公布され,25日,最高選挙裁判所(TSE)は,一回目の投票日を同年9月6日,決選投票が行われる場合の投票日を10月18日とする選挙日程を発表した。
(2)厳戒令法案
ア 10日,MASのイニシアティブにより,上院は「厳戒令法案」を可決した。イ 10日,MASのイニシアティブにより,上院は「厳戒令法案」を可決し,下院に送付された。
ウ 17日,戒厳令法案が下院で可決されたが,アニェス暫定大統領は,憲法裁判所に違憲申立てを行う考えを示した。
(3)内閣改造
12日,アニェス暫定大統領は,ホルヘ・フェルナンド・オロペサ・テラン氏を新鉱業・冶金大臣に任命した。また,10日,4日の通信省の大統領府次官室への格下げにより解任されたフェルナンデス前通信大臣は,新通信次官に任命された。
3 外交
7日,NYタイムズ紙は昨年の選挙におけるOAS報告書を批判する記事を掲載し,16日,OASは右記事に反論する声明を発出した。