ボリビア内政・外交(2018年9月)
平成30年10月10日
1 概況
(1)内政
ア 1日,政治組織法が公布され,大統領選挙に参加する政党は,事前の党内選挙で大統領及び副大統領候補を決定することが義務付けられた。イ 4日,ワナクニ外務大臣が辞任し,ディエゴ・パリ米州機構(OAS)ボリビア代表部大使が後任の外務大臣に就任した。
(2)外交
ア 5日,佐藤外務副大臣がボリビアを訪問し,環境プログラム無償資金協力「森林保全計画」の引渡式に出席したほか,パリ外務大臣,サバレタ国防大臣及びプラド開発企画大臣と会談した。また,6日,サンタクルス及びオキナワの両日本人移住地を訪問した。イ 26日,モラレス大統領は第73回国連総会で一般討論演説を行い,チリとの「海への出口問題」や環境問題などに触れたほか,米の対キューバ及び対ベネズエラ政策への批判などを行った。
2 内政
(1)
1日,政治組織法が公布され,大統領選挙に参加する政党は,事前の党内選挙で大統領及び副大統領候補を決定することが義務付けられた。
(2)
4日,ワナクニ外務大臣が辞任し,ディエゴ・パリ米州機構(OAS)ボリビア代表部大使が後任の外務大臣に就任した。
(3)
10日,社会民主運動(MSD)党のオルティス上院議員は,8月28日にMSD党幹部が会合し,ルベン・コスタス党首がメサ元大統領,メディーナUN党党首及びレビージャSol.bo党首と会合し,2019年選挙に向けた連携のため協議する意向を有していることを明らかにしたと述べた。
(4)
14日,最高選挙裁判所は,政治組織法の成立を受け,2019年の大統領選挙及び総選挙に係る党内選挙の日程詳細を公表した。
(5)
19日,検察庁は,1995年に当時の政府によって行われた国営鉄道会社(ENFE)の民営化(資本化)に関し,サンチェス・デ・ロサダ元大統領などの18名の当時の政府関係者に対する責任追及裁判を開始するため最高裁判所に起訴した。
(6)
20日,最高選挙裁判所は,署名が必要数に達していないことを理由に,Sol.bo党に対し国政選挙に出馬するための法人格付与を認めなかった。Sol.bo党は,提出した署名は法人格付与に十分な数があったが,MAS党の政治的介入により,提出した署名の一部が認められなかったと述べ,異議申し立てを行う意向を示した。(7)
28日,「海への出口問題」ICJ判決の発出を前に,モラレス大統領はホルヘ・キロガ元大統領及びカルロス・メサ元大統領に対する責任追及裁判について恩赦を与えることを発表した。
(8)
28日,コチャバンバ県のサン・ベニート市において第14回コチャバンバ熱帯6連合会議(チャパレ地域のコカ栽培者で構成)が開催され,モラレス大統領が6連合の委員長に選出された。また,2019年の大統領選挙にモラレス大統領及びガルシア・リネラ副大統領がそれぞれ大統領及び副大統領候補として立候補することへの支持が表明された。3 外交
(1)多国間関係
ア 20日,ゴンザレス元上院議長がOASボリビア代表部大使に任命された。イ 24日,モラレス大統領は,第73回国連総会出席のため訪問したNYで,アルマグロOAS事務局長と会談した。
ウ 25日,パリ外務大臣は,第73回国連総会出席のため訪問したNYで,CELAC・中国閣僚会合に出席した。
エ 26日,モラレス大統領は第73回国連総会で一般討論演説を行い,チリとの「海への出口問題」や環境問題などに触れたほか,米の対キューバ及び対ベネズエラ政策への批判などを行った。
オ 28日,国連人権理事会で,ボリビアが提出した「小農民及びその他の農村労働者の権利宣言」に関する決議が採択された。
(2)二国間関係
ア 3日,コビハ市で第4回ペルー・ボリビア合同閣議が実施された。また,ビスカラ・ペルー大統領にロス・アンデス・デ・コンドル勲章が授与された。イ 5日,佐藤外務副大臣がボリビアを訪問し,環境プログラム無償資金協力「森林保全計画」の引渡式に出席したほか,パリ外務大臣,サバレタ国防大臣及びプラド開発企画大臣と会談した。また,6日,サンタクルス及びオキナワの両日本人移住地を訪問した。
ウ 6日,外務省は,北海道胆振東部地震に対し弔意を示すプレスリリースを発出した。
エ 6日,外務省は,チリが第9回ボリビア・チリ国境統合委員会の開催を一方的に中止したことに対し抗議の意を表するプレスリリースを発出した。
オ 17日,オヘダ駐ボリビア西大使は,ボリビアでの任期終了を機に,リベルタドール・シモン・ボリバル勲章を授与された。
カ 17日,外務省は,中国及びフィリピンにおける台風被害に対し弔意を表するプレスリリースを発出した。
キ 21日,外務省は,ベトナムのクアン国家主席の死去に対し弔意を表するプレスリリースを発出した。
ク 22日,外務省は,イランで発生したテロを非難するプレスリリースを発出した。
ケ 23日,モラレス大統領は,第73回国連総会出席のためNYに向かう途上でベネズエラに立ち寄り,マドゥーロ・ベネズエラ大統領と会談した。
コ 24日,モラレス大統領は,第73回国連総会出席のため訪問したNYで,ローハニ・イラン大統領と会談した。
サ 28日,外務省は,インドネシアで発生した地震及び津波被害に対し弔意を表するプレスリリースを発出した。