海外安全対策情報(2026年1月~3月)
令和8年4月30日
1 社会・治安情勢
2025年末の燃料補助金削減(最高政令第5503号)に端を発した抗議活動は、2026年に入っても断続的に続きました。特に1月初旬は極めて緊張した状態となり、1月5日にはラパス中心部において、補助金削減措置に反対する中央労働組合(COB)のデモ隊と警察隊が激しく衝突しました。1月12日に政令が廃止(一部条項を修正した最高政令第5516号へ移行)されたことで全土的な大規模道路封鎖等は収束に向かいましたが、1月下旬からはボリビア国営石油公社(YPFB)が供給したガソリンに不純物が混入したとして、多くのドライバーや輸送業者が「エンジンが壊れた」と抗議の声を上げ始め、小規模な抗議活動が続いています。
抗議活動の現場では依然として「手製ダイナマイト」が使用されるリスクがあります。爆音が聞こえた場合は直ちにその場を離れて避難し、デモ隊が集まる場所には決して近づかないでください。
抗議活動の現場では依然として「手製ダイナマイト」が使用されるリスクがあります。爆音が聞こえた場合は直ちにその場を離れて避難し、デモ隊が集まる場所には決して近づかないでください。
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)犯罪の傾向
経済状況の悪化に伴い、治安が低下しています。特にサンタクルス県やベニ県、コチャバンバ県熱帯地域(チャパレ郡など)を中心に、麻薬密売組織や犯罪組織絡みの報復殺人とみられる凶悪事件が多発しています。1月から3月にかけて、路上での銃撃や拷問の痕跡がある遺体の発見が相次いでおり、組織犯罪の関係者だけでなく、一般市民が巻き込まれるケースも発生しています。
3月には国際手配されていたウルグアイ人麻薬密売人セバスティアン・マルセットのサンタクルス市での逮捕に関連し、治安強化のためにサンタクルス市へ全国から警察官が派遣されるなど、組織犯罪への対策が大幅に強化されましたが、麻薬密売組織間の抗争で「空白地帯」の奪い合いが表面化しており、引き続き厳重な警戒が必要です。
エル・アルト市では、2月末にボリビア中央銀行(BCB)の新紙幣を輸送していた軍用機が、悪天候などにより滑走路を逸脱して一般道路へ突入する大惨事が発生しました。その直後、事故現場に散乱した紙幣を略奪しようとしたとして51人が強盗などの容疑で摘発されるなど、混乱に乗じた犯罪が発生しています。
(2)邦人被害事案
邦人が直接被害に遭った報告は減少しているものの、依然として外国人観光客を狙った「偽警察官」や「睡眠薬強盗」の脅威は継続しています。
・偽警察官
最初に犯人グループの一員(外国人旅行者や若い女性など)が被害者へ接触し、時間や道を聞いてくる。そこに捜査官を自称する偽警察官が現れ、麻薬や偽造紙幣取締り捜査への協力と称して、その場の路上、あるいはタクシーや用意された車両への移動を促す。共犯者は偽警察官に対して本物の警察官に対するような振る舞いを見せ、率先して自身の財布を渡し、被害者へも捜査協力をするように促すため、被害者は本物と錯誤。結果、被害者は偽警察官へ財布等を渡してしまい、金品を物色されて盗まれるという典型的な手口。
【偽警察官への対策】
ボリビア警察が路上やタクシー車内で所持品検査を行うことは制度上ありません。「警察」を名乗る者から路上で財布の提示を求められた場合は、100%詐欺や盗難目的と判断し、安易に応じないでください。
・睡眠薬強盗
長距離バス利用時などで、見知らぬ乗客から親しげに飲食物を提供され、それを摂取すると睡眠薬が混入しているために意識を失い、所持品を丸ごと盗まれる犯罪。若年層から高齢者まで幅広い世代がターゲットとなっています。
【睡眠薬強盗への対策】
長距離バス利用時は、他人から提供される飲食物(未開封のボトルやスナックであっても)を口にしないよう、細心の注意を払ってください。
(3)邦人以外の被害事案
ア.1月5日、ラパス中心部において、 最高政令第5503号を巡るデモ隊と警察隊が衝突し、デモ隊の爆発物使用により通行人1人が負傷した。警察は1,800人を展開して少なくとも12人を拘束し、うち9人は1月7日に釈放されたが、残り3人は司法手続き下に置かれている。
イ.1月8日、オルロ県において、 拷問の痕跡があり、焼かれた2遺体が発見された。検察は麻薬や犯罪組織絡みの「報復殺人(清算)」の可能性を含め捜査を進めている。
ウ.1月9日、タリハにおいて、 大統領側近のマウリシオ・アラマヨ氏が銃撃により殺害された。組織犯罪関与の可能性も含めて捜査が進められている。
エ.1月16日、サンタクルス県ウルボ地区において、 26歳の男性が武装集団に銃撃(現場から24発の薬きょう回収)され殺害された。
オ.1月17日、ベニ県サンタアナ・デ・ヤクマにおいて、 チョンチョコロ刑務所から脱走していたチリ人受刑者が銃撃され死亡した。
カ.1月24日、エル・アルト市において、 母娘が銃撃され、7歳の少女が死亡し母親が負傷した。
キ.1月24日、サン・イグナシオにおいて、 ブラジル人男性が射殺された。犯罪組織PCCのメンバーとみられ、麻薬関連の報復の可能性も含めて捜査されている。
ク.1月31日、ラパス県北部において、 公共交通車両が谷に転落する事故が発生し、2人が死亡、10人が負傷した。
ケ.2月3日、コチャバンバ県イビルガルサマにおいて、 男性が銃撃され死亡した。犯罪組織ナボル・ロペス一味の関係者とみられ、報復殺人の可能性が疑われている。
コ.2月4日、ボリビア国内において、 未成年者保護のためのデジタル犯罪を処罰対象(ネット上の性的嫌がらせ、児童性的コンテンツの拡散など5項目)とする「法律第1636号」が新たに公布された。
サ.2月5日、サンタクルス県において、 麻薬密売で指名手配されていたブラジル人2人が逮捕され、うち1人は国境でブラジル当局に引き渡された。
シ.2月6日、ラパス県モコモコにおいて、 バスが谷に転落し、少なくとも7人が死亡し複数の負傷者が出た。
ス.2月7日、ベニ県サンラモンにおいて、 14歳の少年が自宅内で武装犯に銃撃され死亡した。
セ.2月7日、ウユニ~アトチャ間の道路において、 多重衝突事故が発生し、2人が死亡、2人が負傷した。
ソ.2月8日、ラパスのバスターミナル周辺において、 警察官を装って外国人観光客を脅し、金品を奪っていた容疑者2人が逮捕された。
タ.2月8日、オルロ発ラパス行きのバス車内において、 21歳の男性が見知らぬ乗客から飲み物を受け取り意識を失い、所持品を盗まれる睡眠薬強盗事件が発生した。
チ.2月18日、ラパス~エル・アルト間の高速道路において、 バスと乗用車が衝突する事故が発生した。一時的に道路が閉鎖され、交通渋滞が発生した。
ツ.2月20日、ラパス県ビアチャにおいて、 24歳の男性が強盗に抵抗した際に銃撃され死亡した。
テ.2月27日、エル・アルト市において、 ボリビア中央銀行の新紙幣を輸送していた軍用輸送機C-130が着陸の際、悪天候等により滑走路を逸脱して一般道路(コスタネラ通り)に突入し、複数の車両を巻き込む大惨事が発生した。翌28日までに死者数は22人に達し、30人以上が負傷した。また、3月1日には事故現場に散乱した紙幣の略奪に関与したとして、計51人に対し強盗罪等で刑事手続きが進められた。
ト.3月2日、ボリビア立法議会内において、 警察の女性少尉が公用銃の誤操作により手を負傷した。
ナ.3月6日、サンタクルス県において、 24時間以内に両替商を狙った強盗が2件発生し、1人が死亡、1人が負傷した。
二.3月12日、ボリビア国内において、 2件の道路事故が相次ぎ、計4人が死亡し複数の負傷者が出た。
ヌ.3月13日、サンタクルス市において、 大規模作戦により麻薬密売人セバスティアン・マルセットが逮捕された。これに伴い治安強化のためラパス(エル・アルト)から精鋭警察200人が派遣された。当局はマルセットが米国へ移送されたと確認し、DEAは移送のみ担当したと説明したが、3月15日、米国政府は治安懸念を理由にサンタクルスの領事館業務を一時停止した。
ネ.3月20日、ベニ県グアヤラメリンにおいて、 男性が路上で銃撃され死亡した。
ノ.3月20日、サンタクルス近郊において、 複数の捜索作戦により麻薬組織マルセット一味の関係者とみられる15人が逮捕され、拠点となる滑走路付き施設や麻薬保管場所が発見された。
ハ.3月21日、コチャバンバ県ビジャ・トゥナリにおいて、 麻薬対策作戦中に住民による待ち伏せ攻撃を受け、ウモパル(UMOPAR)隊員2人が負傷した。
ヒ.3月24日、ユンガス地方において、 武装強盗などを行っていた犯罪組織が摘発され、36人が逮捕され大量の銃器やダイナマイトが押収された。
フ.3月28日、ラパスにおいて、 住民が武装した3人組に襲撃・発砲されて所持品を奪われた。
へ.3月28日、コチャバンバ県熱帯地域において、 武装した覆面集団が女性を拉致する事件が発生し、警察による大規模な捜索作戦が展開された。
ホ.3月29日、ラパスのビジャ・コパカバーナにおいて、 発生した強盗事件に関与した容疑者1人が逮捕された。
経済状況の悪化に伴い、治安が低下しています。特にサンタクルス県やベニ県、コチャバンバ県熱帯地域(チャパレ郡など)を中心に、麻薬密売組織や犯罪組織絡みの報復殺人とみられる凶悪事件が多発しています。1月から3月にかけて、路上での銃撃や拷問の痕跡がある遺体の発見が相次いでおり、組織犯罪の関係者だけでなく、一般市民が巻き込まれるケースも発生しています。
3月には国際手配されていたウルグアイ人麻薬密売人セバスティアン・マルセットのサンタクルス市での逮捕に関連し、治安強化のためにサンタクルス市へ全国から警察官が派遣されるなど、組織犯罪への対策が大幅に強化されましたが、麻薬密売組織間の抗争で「空白地帯」の奪い合いが表面化しており、引き続き厳重な警戒が必要です。
エル・アルト市では、2月末にボリビア中央銀行(BCB)の新紙幣を輸送していた軍用機が、悪天候などにより滑走路を逸脱して一般道路へ突入する大惨事が発生しました。その直後、事故現場に散乱した紙幣を略奪しようとしたとして51人が強盗などの容疑で摘発されるなど、混乱に乗じた犯罪が発生しています。
(2)邦人被害事案
邦人が直接被害に遭った報告は減少しているものの、依然として外国人観光客を狙った「偽警察官」や「睡眠薬強盗」の脅威は継続しています。
・偽警察官
最初に犯人グループの一員(外国人旅行者や若い女性など)が被害者へ接触し、時間や道を聞いてくる。そこに捜査官を自称する偽警察官が現れ、麻薬や偽造紙幣取締り捜査への協力と称して、その場の路上、あるいはタクシーや用意された車両への移動を促す。共犯者は偽警察官に対して本物の警察官に対するような振る舞いを見せ、率先して自身の財布を渡し、被害者へも捜査協力をするように促すため、被害者は本物と錯誤。結果、被害者は偽警察官へ財布等を渡してしまい、金品を物色されて盗まれるという典型的な手口。
【偽警察官への対策】
ボリビア警察が路上やタクシー車内で所持品検査を行うことは制度上ありません。「警察」を名乗る者から路上で財布の提示を求められた場合は、100%詐欺や盗難目的と判断し、安易に応じないでください。
・睡眠薬強盗
長距離バス利用時などで、見知らぬ乗客から親しげに飲食物を提供され、それを摂取すると睡眠薬が混入しているために意識を失い、所持品を丸ごと盗まれる犯罪。若年層から高齢者まで幅広い世代がターゲットとなっています。
【睡眠薬強盗への対策】
長距離バス利用時は、他人から提供される飲食物(未開封のボトルやスナックであっても)を口にしないよう、細心の注意を払ってください。
(3)邦人以外の被害事案
ア.1月5日、ラパス中心部において、 最高政令第5503号を巡るデモ隊と警察隊が衝突し、デモ隊の爆発物使用により通行人1人が負傷した。警察は1,800人を展開して少なくとも12人を拘束し、うち9人は1月7日に釈放されたが、残り3人は司法手続き下に置かれている。
イ.1月8日、オルロ県において、 拷問の痕跡があり、焼かれた2遺体が発見された。検察は麻薬や犯罪組織絡みの「報復殺人(清算)」の可能性を含め捜査を進めている。
ウ.1月9日、タリハにおいて、 大統領側近のマウリシオ・アラマヨ氏が銃撃により殺害された。組織犯罪関与の可能性も含めて捜査が進められている。
エ.1月16日、サンタクルス県ウルボ地区において、 26歳の男性が武装集団に銃撃(現場から24発の薬きょう回収)され殺害された。
オ.1月17日、ベニ県サンタアナ・デ・ヤクマにおいて、 チョンチョコロ刑務所から脱走していたチリ人受刑者が銃撃され死亡した。
カ.1月24日、エル・アルト市において、 母娘が銃撃され、7歳の少女が死亡し母親が負傷した。
キ.1月24日、サン・イグナシオにおいて、 ブラジル人男性が射殺された。犯罪組織PCCのメンバーとみられ、麻薬関連の報復の可能性も含めて捜査されている。
ク.1月31日、ラパス県北部において、 公共交通車両が谷に転落する事故が発生し、2人が死亡、10人が負傷した。
ケ.2月3日、コチャバンバ県イビルガルサマにおいて、 男性が銃撃され死亡した。犯罪組織ナボル・ロペス一味の関係者とみられ、報復殺人の可能性が疑われている。
コ.2月4日、ボリビア国内において、 未成年者保護のためのデジタル犯罪を処罰対象(ネット上の性的嫌がらせ、児童性的コンテンツの拡散など5項目)とする「法律第1636号」が新たに公布された。
サ.2月5日、サンタクルス県において、 麻薬密売で指名手配されていたブラジル人2人が逮捕され、うち1人は国境でブラジル当局に引き渡された。
シ.2月6日、ラパス県モコモコにおいて、 バスが谷に転落し、少なくとも7人が死亡し複数の負傷者が出た。
ス.2月7日、ベニ県サンラモンにおいて、 14歳の少年が自宅内で武装犯に銃撃され死亡した。
セ.2月7日、ウユニ~アトチャ間の道路において、 多重衝突事故が発生し、2人が死亡、2人が負傷した。
ソ.2月8日、ラパスのバスターミナル周辺において、 警察官を装って外国人観光客を脅し、金品を奪っていた容疑者2人が逮捕された。
タ.2月8日、オルロ発ラパス行きのバス車内において、 21歳の男性が見知らぬ乗客から飲み物を受け取り意識を失い、所持品を盗まれる睡眠薬強盗事件が発生した。
チ.2月18日、ラパス~エル・アルト間の高速道路において、 バスと乗用車が衝突する事故が発生した。一時的に道路が閉鎖され、交通渋滞が発生した。
ツ.2月20日、ラパス県ビアチャにおいて、 24歳の男性が強盗に抵抗した際に銃撃され死亡した。
テ.2月27日、エル・アルト市において、 ボリビア中央銀行の新紙幣を輸送していた軍用輸送機C-130が着陸の際、悪天候等により滑走路を逸脱して一般道路(コスタネラ通り)に突入し、複数の車両を巻き込む大惨事が発生した。翌28日までに死者数は22人に達し、30人以上が負傷した。また、3月1日には事故現場に散乱した紙幣の略奪に関与したとして、計51人に対し強盗罪等で刑事手続きが進められた。
ト.3月2日、ボリビア立法議会内において、 警察の女性少尉が公用銃の誤操作により手を負傷した。
ナ.3月6日、サンタクルス県において、 24時間以内に両替商を狙った強盗が2件発生し、1人が死亡、1人が負傷した。
二.3月12日、ボリビア国内において、 2件の道路事故が相次ぎ、計4人が死亡し複数の負傷者が出た。
ヌ.3月13日、サンタクルス市において、 大規模作戦により麻薬密売人セバスティアン・マルセットが逮捕された。これに伴い治安強化のためラパス(エル・アルト)から精鋭警察200人が派遣された。当局はマルセットが米国へ移送されたと確認し、DEAは移送のみ担当したと説明したが、3月15日、米国政府は治安懸念を理由にサンタクルスの領事館業務を一時停止した。
ネ.3月20日、ベニ県グアヤラメリンにおいて、 男性が路上で銃撃され死亡した。
ノ.3月20日、サンタクルス近郊において、 複数の捜索作戦により麻薬組織マルセット一味の関係者とみられる15人が逮捕され、拠点となる滑走路付き施設や麻薬保管場所が発見された。
ハ.3月21日、コチャバンバ県ビジャ・トゥナリにおいて、 麻薬対策作戦中に住民による待ち伏せ攻撃を受け、ウモパル(UMOPAR)隊員2人が負傷した。
ヒ.3月24日、ユンガス地方において、 武装強盗などを行っていた犯罪組織が摘発され、36人が逮捕され大量の銃器やダイナマイトが押収された。
フ.3月28日、ラパスにおいて、 住民が武装した3人組に襲撃・発砲されて所持品を奪われた。
へ.3月28日、コチャバンバ県熱帯地域において、 武装した覆面集団が女性を拉致する事件が発生し、警察による大規模な捜索作戦が展開された。
ホ.3月29日、ラパスのビジャ・コパカバーナにおいて、 発生した強盗事件に関与した容疑者1人が逮捕された。
3 テロ・爆弾事件発生状況
現在、特段の情報はありません。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
・3月28日、コチャバンバ県熱帯地域において、武装した覆面集団が女性を衆人環視の中で拉致する凶悪な誘拐事件が発生し、警察による大規模な捜索作戦が展開された。
*「危険レベル1」としている、コチャバンバ県チャパレ郡及びカラスコ郡、ブラジル、パラグアイとの国境地帯等の麻薬組織の縄張り争いが絡む地域においては、誘拐事件の発生リスクが高まっています。
*「危険レベル1」としている、コチャバンバ県チャパレ郡及びカラスコ郡、ブラジル、パラグアイとの国境地帯等の麻薬組織の縄張り争いが絡む地域においては、誘拐事件の発生リスクが高まっています。
5 日本企業の安全に係わる諸問題
現在、特段の情報はありません。