海外安全対策情報(2025年10月~12月)
令和8年1月15日
1 社会・治安情勢
現在、ボリビア国内では最高政令5503号の施行を巡り、社会情勢が極めて不安定になっています。2025年12月17日に同政令が施行され、燃料補助金が削減されたことにより、ガソリンや軽油の価格が2倍以上に高騰し、これに反発する各職業団体や労働組合による抗議活動が全土で激化しました。特に1月5日以降は、ラパス、サンタクルス、コチャバンバを結ぶ主要幹線道路を中心に、無期限の道路封鎖(Bloqueos)が断続的に行われ、物流の寸断や移動制限が深刻化しました。
1月12日、同法案は廃止されて抗議活動は収束しましたが、一部条項を修正して公布された最高政令第5516号でも燃料補助金削減については変更無く維持されており、燃料価格据え置きや物価上昇に対する市民の不満は依然として根強いままです。今後の状況次第では、再び抗議活動や道路封鎖が再燃・激化するリスクがあります。
抗議活動の現場では、威嚇のために「手製ダイナマイト」が頻繁に使用されており、その爆発による衝撃波で窓ガラスが飛散し、歩行者が負傷する事案も発生しています。爆音が聞こえた場合は直ちにその場を離れ、避難してください。
抗議活動が激化した状況でも国家の統治機能は維持されており、内戦や大規模暴動へ至る可能性は低いと見られていますが、社会の緊張感は高まっています。道路封鎖は予告なく発生し、数時間から数日続くこともあります。移動の際は必ず複数のニュースソースから最新の封鎖情報を確認し、デモ隊が集まる場所には絶対に近づかないでください。また、燃料不足による公共交通機関の運休や遅延を想定し、日程には十分な余裕を持つことが不可欠です。
1月12日、同法案は廃止されて抗議活動は収束しましたが、一部条項を修正して公布された最高政令第5516号でも燃料補助金削減については変更無く維持されており、燃料価格据え置きや物価上昇に対する市民の不満は依然として根強いままです。今後の状況次第では、再び抗議活動や道路封鎖が再燃・激化するリスクがあります。
抗議活動の現場では、威嚇のために「手製ダイナマイト」が頻繁に使用されており、その爆発による衝撃波で窓ガラスが飛散し、歩行者が負傷する事案も発生しています。爆音が聞こえた場合は直ちにその場を離れ、避難してください。
抗議活動が激化した状況でも国家の統治機能は維持されており、内戦や大規模暴動へ至る可能性は低いと見られていますが、社会の緊張感は高まっています。道路封鎖は予告なく発生し、数時間から数日続くこともあります。移動の際は必ず複数のニュースソースから最新の封鎖情報を確認し、デモ隊が集まる場所には絶対に近づかないでください。また、燃料不足による公共交通機関の運休や遅延を想定し、日程には十分な余裕を持つことが不可欠です。
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)犯罪の傾向
経済状況の悪化から都市部を中心に治安が悪化している傾向があり、ラパス県エルアルト市では首締め強盗や「ケチャップ・砂かけ強盗」、サンタクルス市ではバイクを用いたひったくりが発生しています。
ボリビアのような開発途上国においては、警察への届け出がなされない「暗数」が多いため、一般犯罪の統計には現れない実態が隠れていることに注意が必要です。しかし、殺人のような重大犯罪は他罪種に比べて暗数が少ない傾向にあります。そこで、信頼性の高い殺人認知件数(2025年上半期)を日本と比較すると、ボリビアは538件(人口約1,250万人)、日本は502件(人口約1億2,380万人)でした。人口規模を考慮すると、ボリビアで殺人に遭うリスクは日本の約11倍に達しており、極めて高い警戒感が必要です。
特にコチャバンバ県チャパレ郡周辺など、政治的対立とコカ栽培・麻薬密輸が絡む地域では警察機能が制限され、誘拐や殺人などの凶悪犯罪が多発する非常に危険な状況にあります。市場や繁華街では多額の現金を持ち歩かず、リュックサックは前に抱えるなど、周囲を常に「見渡す」警戒を怠らないでください。万が一強盗に遭遇した際は、犯人が凶器を所持していることを前提に、命を守るため決して抵抗しないでください。
(2)邦人被害事案
ラパス市内のサガルナガ通りやキリキリ展望台などの主要観光地で、邦人が「偽警察官」による盗難被害に遭う事例が12月だけで2件、年間で4件報告されています。典型的な手口は、外国人旅行者を装った共犯者が親しげに声をかけ、直後に現れた捜査官を名乗る男が所持品検査を要求し、共犯者が率先して財布を渡すことで安心させる演技をするというものです。ボリビアの警察が路上やタクシー車内で所持品検査を行うことは制度上ありません。警察を名乗り路上で財布の提示を求める行為は100%詐欺や盗難目的と判断してください。
こうした被害を未然に防ぐためには、現地の犯罪手口を事前に把握しておくことが何より重要です。本ページのような在外公館の発信情報や、外務省「海外安全ホームページ」では、最新の犯罪傾向や国別の特徴的な手口が詳しく紹介されています。渡航前や滞在中にこれらの公的情報を確認し、リスクに対する感度を高めておくことが、安全な旅を続けるための鍵となります。
(3)邦人以外の被害事案
ア.10月9日、オルロ発ラパス行きの長距離バス内で、睡眠薬などを混入された飲食物を摂取した乗客が意識を失い、荷物の一部を盗まれる事件が発生した。同様の手口による被害は2025年の年間に計14件報告されており、若年層から高齢者まで幅広い世代がターゲットとなっている。
イ.11月中旬、サンタクルス県、ラパス県、コチャバンバ県で大雨による河川の氾濫が相次いだ。サンタクルス県サマイパタ市アチラ村では、村の家屋の約8割が全壊する甚大な被害が出たほか、悪天候により行方不明者の捜索活動が難航した。
ウ.11月から12月にかけて、ラパス県、オルロ県、コチャバンバ県を繋ぐ主要幹線道路で土砂崩れが頻発した。これにより道路の一部が通行止めになるなど、長期間にわたり交通網へ深刻な影響を及ぼした。
エ.11月15日、サンタクルス市からプエルトスアレスへ向かう長距離バスが、大雨で滑りやすくなった路面でハンドル操作を誤り横転した。この事故で1名が死亡し、40名以上が負傷した。
オ.12月8日、ラパス市中心部のサンフランシスコ寺院付近で火災が発生した。消火にあたった消防隊は、付近の消火栓の水圧不足から迅速な消火活動ができず、別の消火栓を捜索せざるを得ない状況となった。
カ.12月9日、ラパス発ウユニ行きの長距離バスが、スピード超過を原因とする横転事故を起こした。この事故で3名が死亡し、外国籍8名を含む乗客9名が負傷した。
キ.12月17日、燃料補助金の廃止を含む経済措置の発表に対し、ラパス市内で大規模な抗議デモが発生した。政府と合意に至らなかったボリビア中央労働会によるデモ隊が、ダイナマイトや爆竹を使用して激しい抗議活動を行った。
ク.12月21日、コチャバンバ発ラパス行きの長距離バスが対向車と衝突し、約100メートル下の渓谷に転落した。この事故で対向車の運転手を含む6名が死亡し、26名が医療機関に搬送された。
経済状況の悪化から都市部を中心に治安が悪化している傾向があり、ラパス県エルアルト市では首締め強盗や「ケチャップ・砂かけ強盗」、サンタクルス市ではバイクを用いたひったくりが発生しています。
ボリビアのような開発途上国においては、警察への届け出がなされない「暗数」が多いため、一般犯罪の統計には現れない実態が隠れていることに注意が必要です。しかし、殺人のような重大犯罪は他罪種に比べて暗数が少ない傾向にあります。そこで、信頼性の高い殺人認知件数(2025年上半期)を日本と比較すると、ボリビアは538件(人口約1,250万人)、日本は502件(人口約1億2,380万人)でした。人口規模を考慮すると、ボリビアで殺人に遭うリスクは日本の約11倍に達しており、極めて高い警戒感が必要です。
特にコチャバンバ県チャパレ郡周辺など、政治的対立とコカ栽培・麻薬密輸が絡む地域では警察機能が制限され、誘拐や殺人などの凶悪犯罪が多発する非常に危険な状況にあります。市場や繁華街では多額の現金を持ち歩かず、リュックサックは前に抱えるなど、周囲を常に「見渡す」警戒を怠らないでください。万が一強盗に遭遇した際は、犯人が凶器を所持していることを前提に、命を守るため決して抵抗しないでください。
(2)邦人被害事案
ラパス市内のサガルナガ通りやキリキリ展望台などの主要観光地で、邦人が「偽警察官」による盗難被害に遭う事例が12月だけで2件、年間で4件報告されています。典型的な手口は、外国人旅行者を装った共犯者が親しげに声をかけ、直後に現れた捜査官を名乗る男が所持品検査を要求し、共犯者が率先して財布を渡すことで安心させる演技をするというものです。ボリビアの警察が路上やタクシー車内で所持品検査を行うことは制度上ありません。警察を名乗り路上で財布の提示を求める行為は100%詐欺や盗難目的と判断してください。
こうした被害を未然に防ぐためには、現地の犯罪手口を事前に把握しておくことが何より重要です。本ページのような在外公館の発信情報や、外務省「海外安全ホームページ」では、最新の犯罪傾向や国別の特徴的な手口が詳しく紹介されています。渡航前や滞在中にこれらの公的情報を確認し、リスクに対する感度を高めておくことが、安全な旅を続けるための鍵となります。
(3)邦人以外の被害事案
ア.10月9日、オルロ発ラパス行きの長距離バス内で、睡眠薬などを混入された飲食物を摂取した乗客が意識を失い、荷物の一部を盗まれる事件が発生した。同様の手口による被害は2025年の年間に計14件報告されており、若年層から高齢者まで幅広い世代がターゲットとなっている。
イ.11月中旬、サンタクルス県、ラパス県、コチャバンバ県で大雨による河川の氾濫が相次いだ。サンタクルス県サマイパタ市アチラ村では、村の家屋の約8割が全壊する甚大な被害が出たほか、悪天候により行方不明者の捜索活動が難航した。
ウ.11月から12月にかけて、ラパス県、オルロ県、コチャバンバ県を繋ぐ主要幹線道路で土砂崩れが頻発した。これにより道路の一部が通行止めになるなど、長期間にわたり交通網へ深刻な影響を及ぼした。
エ.11月15日、サンタクルス市からプエルトスアレスへ向かう長距離バスが、大雨で滑りやすくなった路面でハンドル操作を誤り横転した。この事故で1名が死亡し、40名以上が負傷した。
オ.12月8日、ラパス市中心部のサンフランシスコ寺院付近で火災が発生した。消火にあたった消防隊は、付近の消火栓の水圧不足から迅速な消火活動ができず、別の消火栓を捜索せざるを得ない状況となった。
カ.12月9日、ラパス発ウユニ行きの長距離バスが、スピード超過を原因とする横転事故を起こした。この事故で3名が死亡し、外国籍8名を含む乗客9名が負傷した。
キ.12月17日、燃料補助金の廃止を含む経済措置の発表に対し、ラパス市内で大規模な抗議デモが発生した。政府と合意に至らなかったボリビア中央労働会によるデモ隊が、ダイナマイトや爆竹を使用して激しい抗議活動を行った。
ク.12月21日、コチャバンバ発ラパス行きの長距離バスが対向車と衝突し、約100メートル下の渓谷に転落した。この事故で対向車の運転手を含む6名が死亡し、26名が医療機関に搬送された。
3 テロ・爆弾事件発生状況
現在、特段の情報はありません。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
現在、特段の情報はありません。
5 日本企業の安全に係わる諸問題
現在、特段の情報はありません。