海外安全対策情報(2025年4月~6月)
令和7年7月15日
1 社会・治安情勢
ボリビア国内各地では、政治的要求に基づく各職業団体、労働組合、市民団体、学生等によるデモ行進、集会、道路封鎖等の抗議活動が頻繁に行われています。
今年8月に迫った大統領選挙と国会議員選挙に伴う政治的な要求だけでなく、外貨不足に伴うガソリン等の深刻な物資不足や経済の低迷も相まって、政府への抗議活動の頻度や規模は更に増すことが懸念されます。外出の際は最新情報の入手に努め、時間に余裕をもって行動するようにしてください。また、道路封鎖箇所やデモ等で多数の人が集まっている場所には近づかないようにしてください。
今年8月に迫った大統領選挙と国会議員選挙に伴う政治的な要求だけでなく、外貨不足に伴うガソリン等の深刻な物資不足や経済の低迷も相まって、政府への抗議活動の頻度や規模は更に増すことが懸念されます。外出の際は最新情報の入手に努め、時間に余裕をもって行動するようにしてください。また、道路封鎖箇所やデモ等で多数の人が集まっている場所には近づかないようにしてください。
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)犯罪の傾向
ラパス県エルアルト市においては、ケチャップ・砂かけ強盗、首締め強盗、置き引き、スリ及び偽警察官による犯罪が発生しているほか、拳銃や刃物を使用した強盗や女性を狙った強姦が発生しているため十分な警戒が必要です。サンタクルス県サンタクルス市においては、車やバイクで歩行者等に接近し、所持品を強奪する強盗事件が発生しています。
エルアルトやサンタクルス等、都市部での一般的な防犯対策としては、市場・繁華街等人混みに行く際には多額の現金を持たず、貴重品はリュックサックなど目の届かないところには入れないようにし、またなるべく単独ではなく、複数人で行動することが重要です。また自身を狙っている不審者がいないか、周囲を見渡す等の警戒を怠らない意識も必要です。それでも万が一犯罪に遭遇した場合、犯人が刃物を所持している事例が多いので、無理な抵抗はしないようにしてください。そして被害後は可能な限り速やかに、警察へ被害届けをしてください。
モラレス元大統領が潜伏しているとされるコチャバンバ県チャパレ郡及び同郡に隣接するカラスコ郡においては、同元大統領支持派による反政府活動が活発化しています。コカの葉の大規模な違法栽培が行われている両郡では、元々麻薬関連の犯罪が多発している中で、反政府活動の過激化により警察機能が制限され、非常に危険な状況となっています。またブラジル・パラグアイとの国境地帯では麻薬密輸組織による違法活動が多数報告されています。チャパレ郡、カラスコ郡やブラジル・パラグアイとの国境地帯は観光客が頻繁に訪れるような地域ではなく、これまで日本人を含めた外国人の被害報告はありませんが、麻薬密輸組織同士の抗争に伴う誘拐や殺人などの凶悪犯罪が多発しています。同地域を訪れる際には細心の注意が必要です。
(2)邦人被害事案
現在、特段の情報はありません。
(3)邦人以外の被害事案
ラパス県エルアルト市においては、ケチャップ・砂かけ強盗、首締め強盗、置き引き、スリ及び偽警察官による犯罪が発生しているほか、拳銃や刃物を使用した強盗や女性を狙った強姦が発生しているため十分な警戒が必要です。サンタクルス県サンタクルス市においては、車やバイクで歩行者等に接近し、所持品を強奪する強盗事件が発生しています。
エルアルトやサンタクルス等、都市部での一般的な防犯対策としては、市場・繁華街等人混みに行く際には多額の現金を持たず、貴重品はリュックサックなど目の届かないところには入れないようにし、またなるべく単独ではなく、複数人で行動することが重要です。また自身を狙っている不審者がいないか、周囲を見渡す等の警戒を怠らない意識も必要です。それでも万が一犯罪に遭遇した場合、犯人が刃物を所持している事例が多いので、無理な抵抗はしないようにしてください。そして被害後は可能な限り速やかに、警察へ被害届けをしてください。
モラレス元大統領が潜伏しているとされるコチャバンバ県チャパレ郡及び同郡に隣接するカラスコ郡においては、同元大統領支持派による反政府活動が活発化しています。コカの葉の大規模な違法栽培が行われている両郡では、元々麻薬関連の犯罪が多発している中で、反政府活動の過激化により警察機能が制限され、非常に危険な状況となっています。またブラジル・パラグアイとの国境地帯では麻薬密輸組織による違法活動が多数報告されています。チャパレ郡、カラスコ郡やブラジル・パラグアイとの国境地帯は観光客が頻繁に訪れるような地域ではなく、これまで日本人を含めた外国人の被害報告はありませんが、麻薬密輸組織同士の抗争に伴う誘拐や殺人などの凶悪犯罪が多発しています。同地域を訪れる際には細心の注意が必要です。
(2)邦人被害事案
現在、特段の情報はありません。
(3)邦人以外の被害事案
- 4月11日、オルロ県でチリ人観光客が偽警察に現金Bs. 100.000を奪われる事件が発生。観光客2人はオルロのターミナルでボリビア人女性に声をかけられ、仲良くなってタクシーに同乗したところ、途中で警察官の制服を着た男に職務質問をされ、現金が入った荷物を取られた。偽警察官は同乗していたボリビア人女性を警察署へ連行すると言い、観光客2人にはタクシーから降りるように命じ、タクシーが去ったあとで犯行が発覚した。
- 4月13日未明、ラパス市ソポカチ地区、ナイトクラブに入店を拒否されたジョーカーの格好をした男(25)がクラブの警備員と揉めて争いになったのち、3人を刃物で刺し、うち1人が死亡する事件が発生。この事件の被疑者と同行していた交際相手の女(35)はすでに逮捕されている。
- 4月15日未明、タリハ県からサンタクルス県に向かう長距離バス(Transporte Padcaya)がカミリ市付近で横転し、乗客2名が死亡、16名が負傷した。事故の詳細は調査中だが、運転手の助手の証言によると、対向車が車線侵入したためそれをよけようとして横転したとのこと。
- 4月21日、サンタクルス市内で、オートバイを使いひったくりを繰り返していた男が逮捕された。男は女性を襲い数メートル引きずった後逃走したが、被害女性の家族の追跡により取り押さえられた。
- 4月23日、エルアルト市で携帯電話を盗まれた男子学生が犯人を追いかけたところ複数人に囲まれた後、首を刺されて死亡する事件が発生。犯人グループは少なくとも5人は判明しており、そのうち2人が逮捕されている。この事件の後、警察は現場付近に警察署を設けるなどし、取締りを強化するとしている。
- 4月24日、ウユニ塩湖付近でイスラエル人観光客が乗った車が、事故にあった。この事故は、道路にたまった雪や漂の影響で車のコントロールを失ったことが原因とされている。
- 4月30日~5月1日の未明にかけて、サンタクルス市内で入国管理局による外国人の滞在許可などの確認取締りが行われ、市内のクラブやバーなどでアーティストとして活動していたベネズエラ国籍者とアルゼンチン国籍者計6名が滞在許可証や商用ビザを持っていないとして入国管理局に連行された。入国管理局によると、アーティスト名義で入国した外国人が不法滞在をすることを防ぐため、定期的にこのような取り締まりを行うとしている。
- 5月29日、ラパス~ポトシを結ぶTrans del Sur I会社のバスが横転し、17名が負傷する事故が発生。バスの運転手は事故後逃亡し、助手だけが現場に残っていた。警察は、運転手が酒に酔っていたうえ、スピード超過したことが事故の原因とみている。
- 車両義務保険を運営する国営保険会社UNIVIDASの報告によると、今年の第1四半期に保健補償をした交通事故は5,300件以上となっており、前年の同時期(5,068件)に比べて約5%増加した。また、これらの事故に遭遇した人の数は6,800人以上で前年同時期比500人増となった。
- 5月26日から3週間続いたボリビア全土でのエボ・モラレス元大統領支持者による抗議行動に伴い、発生した犯罪事例は以下の通り。
- コチャバンバ県ティキパヤ市で行われていた道路封鎖に対し、警察の解除作戦で警察官が2名負傷、警察車両は3台損傷し、11名が逮捕された。この後、警察への反発として、チモレ空港が約1000人のエボ派過激グループによって占領された。
- コチャバンバ県コチャバンバ市で、救急要請対応に向かっていた12名の医療従事者及び運転手が約2時間拘束された。この際、身体的及び精神的暴力を受けたほか、救急車のタイヤをパンクさせられるなどの被害を被った。
- コチャバンバ県コチャバンバ市内で、怪我人(警察関係者)を乗せた救急車が襲撃され、同乗していた人たちが暴力を受け、うち1名(医療従事者)は重傷を負った。
- オルロ県チャリャパタ市で道路封鎖への参加を拒否したとして、エボ派とみられる集団が地元住民主催のフェリアに押し入り、略奪、襲撃、騒乱を引き起こした。
- ラパス県ラ・リンコナダ市での取り締まりにおいて、車両から1台からダイナマイト128本、約520メートルの安全導火線、そして大量の起爆装置が発見され、2名が逮捕された。
- ポトシ県リャリャグア市での警察による道路封鎖解除作戦で、警察官3名が死亡し、警察関係者と間違われた17歳の少年が暴行を受けたのち死亡。8名(うち3名は未成年、1名は高齢者)が逮捕された。
- 保健省の発表によると、約3週間の騒動での負傷者は203名(警察関係者108名、医療従事者16名、市民79名)発生し、143名が逮捕された。
3 テロ・爆弾事件発生状況
現在、特段の情報はありません。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
現在、特段の情報はありません。
5 日本企業の安全に係わる諸問題
現在、特段の情報はありません。