海外安全対策情報(2024年10月~12月)
令和7年2月14日
1 社会・治安情勢
ボリビア国内各地では、政治的要求に基づく各職業団体、労働組合、市民団体、学生等によるデモ行進、集会、道路封鎖等の抗議活動が頻繁に行われています。
2025年8月の実施が予想される大統領選挙を巡るエボ・モラレス元大統領とアルセ大統領の対立は激しさを増し、モラレス元大統領の過去の性犯罪疑惑を理由に逮捕状が出される事態にまでなっています。外貨不足に伴うガソリン等の深刻な物資不足や経済の低迷も相まって、道路封鎖を伴う政府への抗議活動の頻度や規模は更に増すことが懸念されます。外出の際は最新情報の入手に努め、時間に余裕をもって行動するようにしてください。また、道路封鎖箇所やデモ等で多数の人が集まっている場所には近づかないようにしてください。
2025年8月の実施が予想される大統領選挙を巡るエボ・モラレス元大統領とアルセ大統領の対立は激しさを増し、モラレス元大統領の過去の性犯罪疑惑を理由に逮捕状が出される事態にまでなっています。外貨不足に伴うガソリン等の深刻な物資不足や経済の低迷も相まって、道路封鎖を伴う政府への抗議活動の頻度や規模は更に増すことが懸念されます。外出の際は最新情報の入手に努め、時間に余裕をもって行動するようにしてください。また、道路封鎖箇所やデモ等で多数の人が集まっている場所には近づかないようにしてください。
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)犯罪の傾向
ラパス県エルアルト市においては、ケチャップ・砂かけ強盗、首締め強盗、置き引き、スリ及び偽警察官による犯罪が発生しているほか、拳銃や刃物を使用した強盗や女性を狙った強姦が発生しているため十分な警戒が必要です。サンタクルス県サンタクルス市においては、車やバイクで歩行者等に接近し、所持品を強奪する強盗事件が発生しています。
エルアルトやサンタクルス等、都市部での一般的な防犯対策としては、市場・繁華街等人混みに行く際には多額の現金を持たず、貴重品はリュックサックなど目の届かないところには入れないようにし、またなるべく単独ではなく、複数人で行動することが重要です。また自身を狙っている不審者がいないか、周囲を見渡す等の警戒を怠らない意識も必要です。それでも万が一犯罪に遭遇した場合、犯人が刃物を所持している事例が多いので、無理な抵抗はしないようにしてください。そして被害後は可能な限り速やかに、警察へ被害届けをしてください。
モラレス元大統領が潜伏しているとされるコチャバンバ県チャパレ郡及び同郡に隣接するカラスコ郡においては、同元大統領支持派による反政府活動が活発化しています。コカの葉の大規模な違法栽培が行われている両郡では、元々麻薬関連の犯罪が多発している中で、反政府活動の過激化により警察機能が制限され、非常に危険な状況となっています。またブラジル・パラグアイとの国境地帯では麻薬密輸組織による違法活動が多数報告されています。チャパレ郡、カラスコ郡やブラジル・パラグアイとの国境地帯は観光客が頻繁に訪れるような地域ではなく、これまで日本人を含めた外国人の被害報告はありませんが、麻薬密輸組織同士の抗争に伴う誘拐や殺人などの凶悪犯罪が多発しています。同地域を訪れる際には細心の注意が必要です。
(2)邦人被害事案
現在、特段の情報はありません。
(3)邦人以外の被害事案
ア 10月15日、ラパス県カラナビ市の教員養成学校で、受講中の女性が教室に侵入してきた男性に包丁で滅多刺しにされ、死亡した。
イ 10月18日、コチャバンバ県キリャコリョ市で、銃を持った男性7人組が民家に押し入り、住民たちの手を縛り付け、多額の現金を奪って逃走した。
ウ 10月20日、ラパス県エルアルト市サン・マルティン地区で、23歳の男性が妻の両親から刃物で腹部を複数回刺され、死亡した。
エ 10月21日、ラパス県コロコロ市アンコアケ村で、23歳の女性が交際中の男性から刃物で滅多刺しにされ、死亡した。
オ 10月23日、サンタクルス市で貴金属の金を販売するとの詐欺行為があり、多数の老女が現金をだまし取られた。
カ 11月8日、コチャバンバ県チャパレ地方のエントレ・リオス市で、店舗運営をしていた夫婦が閉店して帰宅中、バイクに乗った男2人組から複数回銃で撃たれ、死亡した。
キ 11月12日、コチャバンバ県ビリャ・トゥナーリ市プカマユ村で、銃の密売をしていた男性とその親族4人を加えた合計5人が拘束され、その後殺害された。
ク 11月14日、タリハ市アバスト・デル・スル市場で、買い物中の男性がバイクから下りて近づいてきた男性に銃で撃たれ、死亡した。銃を撃った男性はバイクに乗り、逃走した。
ケ 11月16日、ラパス市ファン・ホセ・ペレス通りにあるディスコ入口で、男性2人組がディスコから帰ろうとする人達へ向かって発砲し、4人が負傷した。
コ 11月18日、コチャバンバ市ペトロレラ通りで、車両2台に乗った2人組同士で銃の撃ち合いが発生した。車両1台は逃走したが、もう1台に乗っていた2人は逮捕された。
サ 11月19日、サンタクルス市ロス・ポソス市場で、両替を営む64歳男性がバイクに乗った男3人組に現金が入った集金バッグを奪われた。被害者男性は抵抗した為に銃で3発撃たれ、重傷を負った。
シ 11月21日、サンタクルス県サマイパタ市マイラナ村で、車両運転中の女性が複数名から銃撃され、腹部を負傷した。襲撃者たちは女性から車両を奪おうとしたが、付近住民がすぐに警察へ通報したため、車両は現場に放置された。
ス 11月21日、ポトシ県ポトシ市郊外のハヤキラ鉱山で、鉱夫2人組が酒を飲み、口論から喧嘩に発展し、刃物で首を切断する殺人事件となった。
セ 12月5日、ラパス市と空港のあるエルアルト市をつなぐ高速道路で、公共交通機関のミニバスを偽り、乗客を睡眠薬入り飲料で眠らせて金品を奪っていた4人組の強盗が逮捕された。
ソ 12月6日、オルロ市でのクリスマスパレード後、帰宅途中の若いカップルが警察のパトロール車に呼び止められ、女性はパトロール車内に連れ込まれて警察官から強姦された。強姦した警察官は数日後に逮捕された。
タ 12月6日、サンタクルス市ロス・トゥセキス地区で、コロンビア人男性が自宅前でバイクに乗ろうとすると、近づいてきた男性2人組から銃で撃たれ、死亡した。
チ 12月7日、エルアルト市で、強盗事件を繰り返していた少年4人組の強盗団「ラグラッツ」が逮捕された。同強盗団は深夜、人気の無い場所で通行人を襲い、金品を奪っていた。
ツ 12月9日、コチャバンバ市カンペシーノ市場付近で、ガソリンスタンド従業員2名が週末の売上金持って銀行へ向かう途中、ピックアップ車に乗った男性6人組に襲われ、現金を強奪された。
テ 12月12日、ラパス市チャスキパンパ地区で、帰宅途中の24歳男性が3人組の強盗に襲われ、刃物で腹部を刺されて2日後に死亡した。
ト 12月23日、ラパス市中心部で、強盗をして逃走中だった22歳男性が警察官に呼び止められた際に警察官の腹部を刃物で刺し、逃走した。
ナ 12月28日、コチャバンバ市リベルタドール通りで、タクシーを待っていた男性3人が5人組の強盗団に襲われ、負傷して携帯電話や金品等を奪われた。
ニ 12月29日、ラパス市コタ・コタ地区にあるマンションで、5人組の強盗団が両替を営む男性宅へ押し入り、現金104万ボリビアーノスを奪って逃走した。
ラパス県エルアルト市においては、ケチャップ・砂かけ強盗、首締め強盗、置き引き、スリ及び偽警察官による犯罪が発生しているほか、拳銃や刃物を使用した強盗や女性を狙った強姦が発生しているため十分な警戒が必要です。サンタクルス県サンタクルス市においては、車やバイクで歩行者等に接近し、所持品を強奪する強盗事件が発生しています。
エルアルトやサンタクルス等、都市部での一般的な防犯対策としては、市場・繁華街等人混みに行く際には多額の現金を持たず、貴重品はリュックサックなど目の届かないところには入れないようにし、またなるべく単独ではなく、複数人で行動することが重要です。また自身を狙っている不審者がいないか、周囲を見渡す等の警戒を怠らない意識も必要です。それでも万が一犯罪に遭遇した場合、犯人が刃物を所持している事例が多いので、無理な抵抗はしないようにしてください。そして被害後は可能な限り速やかに、警察へ被害届けをしてください。
モラレス元大統領が潜伏しているとされるコチャバンバ県チャパレ郡及び同郡に隣接するカラスコ郡においては、同元大統領支持派による反政府活動が活発化しています。コカの葉の大規模な違法栽培が行われている両郡では、元々麻薬関連の犯罪が多発している中で、反政府活動の過激化により警察機能が制限され、非常に危険な状況となっています。またブラジル・パラグアイとの国境地帯では麻薬密輸組織による違法活動が多数報告されています。チャパレ郡、カラスコ郡やブラジル・パラグアイとの国境地帯は観光客が頻繁に訪れるような地域ではなく、これまで日本人を含めた外国人の被害報告はありませんが、麻薬密輸組織同士の抗争に伴う誘拐や殺人などの凶悪犯罪が多発しています。同地域を訪れる際には細心の注意が必要です。
(2)邦人被害事案
現在、特段の情報はありません。
(3)邦人以外の被害事案
ア 10月15日、ラパス県カラナビ市の教員養成学校で、受講中の女性が教室に侵入してきた男性に包丁で滅多刺しにされ、死亡した。
イ 10月18日、コチャバンバ県キリャコリョ市で、銃を持った男性7人組が民家に押し入り、住民たちの手を縛り付け、多額の現金を奪って逃走した。
ウ 10月20日、ラパス県エルアルト市サン・マルティン地区で、23歳の男性が妻の両親から刃物で腹部を複数回刺され、死亡した。
エ 10月21日、ラパス県コロコロ市アンコアケ村で、23歳の女性が交際中の男性から刃物で滅多刺しにされ、死亡した。
オ 10月23日、サンタクルス市で貴金属の金を販売するとの詐欺行為があり、多数の老女が現金をだまし取られた。
カ 11月8日、コチャバンバ県チャパレ地方のエントレ・リオス市で、店舗運営をしていた夫婦が閉店して帰宅中、バイクに乗った男2人組から複数回銃で撃たれ、死亡した。
キ 11月12日、コチャバンバ県ビリャ・トゥナーリ市プカマユ村で、銃の密売をしていた男性とその親族4人を加えた合計5人が拘束され、その後殺害された。
ク 11月14日、タリハ市アバスト・デル・スル市場で、買い物中の男性がバイクから下りて近づいてきた男性に銃で撃たれ、死亡した。銃を撃った男性はバイクに乗り、逃走した。
ケ 11月16日、ラパス市ファン・ホセ・ペレス通りにあるディスコ入口で、男性2人組がディスコから帰ろうとする人達へ向かって発砲し、4人が負傷した。
コ 11月18日、コチャバンバ市ペトロレラ通りで、車両2台に乗った2人組同士で銃の撃ち合いが発生した。車両1台は逃走したが、もう1台に乗っていた2人は逮捕された。
サ 11月19日、サンタクルス市ロス・ポソス市場で、両替を営む64歳男性がバイクに乗った男3人組に現金が入った集金バッグを奪われた。被害者男性は抵抗した為に銃で3発撃たれ、重傷を負った。
シ 11月21日、サンタクルス県サマイパタ市マイラナ村で、車両運転中の女性が複数名から銃撃され、腹部を負傷した。襲撃者たちは女性から車両を奪おうとしたが、付近住民がすぐに警察へ通報したため、車両は現場に放置された。
ス 11月21日、ポトシ県ポトシ市郊外のハヤキラ鉱山で、鉱夫2人組が酒を飲み、口論から喧嘩に発展し、刃物で首を切断する殺人事件となった。
セ 12月5日、ラパス市と空港のあるエルアルト市をつなぐ高速道路で、公共交通機関のミニバスを偽り、乗客を睡眠薬入り飲料で眠らせて金品を奪っていた4人組の強盗が逮捕された。
ソ 12月6日、オルロ市でのクリスマスパレード後、帰宅途中の若いカップルが警察のパトロール車に呼び止められ、女性はパトロール車内に連れ込まれて警察官から強姦された。強姦した警察官は数日後に逮捕された。
タ 12月6日、サンタクルス市ロス・トゥセキス地区で、コロンビア人男性が自宅前でバイクに乗ろうとすると、近づいてきた男性2人組から銃で撃たれ、死亡した。
チ 12月7日、エルアルト市で、強盗事件を繰り返していた少年4人組の強盗団「ラグラッツ」が逮捕された。同強盗団は深夜、人気の無い場所で通行人を襲い、金品を奪っていた。
ツ 12月9日、コチャバンバ市カンペシーノ市場付近で、ガソリンスタンド従業員2名が週末の売上金持って銀行へ向かう途中、ピックアップ車に乗った男性6人組に襲われ、現金を強奪された。
テ 12月12日、ラパス市チャスキパンパ地区で、帰宅途中の24歳男性が3人組の強盗に襲われ、刃物で腹部を刺されて2日後に死亡した。
ト 12月23日、ラパス市中心部で、強盗をして逃走中だった22歳男性が警察官に呼び止められた際に警察官の腹部を刃物で刺し、逃走した。
ナ 12月28日、コチャバンバ市リベルタドール通りで、タクシーを待っていた男性3人が5人組の強盗団に襲われ、負傷して携帯電話や金品等を奪われた。
ニ 12月29日、ラパス市コタ・コタ地区にあるマンションで、5人組の強盗団が両替を営む男性宅へ押し入り、現金104万ボリビアーノスを奪って逃走した。
3 テロ・爆弾事件発生状況
- 11月29日、パンド県ゴビハ市内のバスターミナルにおいて、ペルー国内でのテロ犯罪を理由にペルー法廷で懲役15年の判決を受け、その後逃走していたテロ組織「センドロ・ルミノソ」の構成員1名が逮捕され、ペルーへ送還された。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
ア 10月10日、サンタクルス市で若い女性が友人宅からの帰宅にタクシーアプリを利用したところ、タクシーが女性宅とは違う場所へ向かっているのを友人がアプリで確認。友人は自家用車でタクシーを追走し、タクシーに体当たりしてまで女性を解放するように要求すると、タクシーは女性を路上に放置し、逃走した。
イ 10月11日、サンタクルス市モンテロ市で、自身の住む住居の大家から信頼されていた30歳男性が、大家の代わりに大家の娘2人を学校へ迎えに行き、誘拐した。数日後、少女2名は警察により救出された。
ウ 10月16日、サンタクルス市ロス・サウセス地区の路上で、34歳男性が銃を所持した複数名の男性に囲まれ、誘拐された。誘拐時の様子は付近の監視カメラに撮影されていたが、被害男性の開放や犯人の逮捕には至っていない。
イ 10月11日、サンタクルス市モンテロ市で、自身の住む住居の大家から信頼されていた30歳男性が、大家の代わりに大家の娘2人を学校へ迎えに行き、誘拐した。数日後、少女2名は警察により救出された。
ウ 10月16日、サンタクルス市ロス・サウセス地区の路上で、34歳男性が銃を所持した複数名の男性に囲まれ、誘拐された。誘拐時の様子は付近の監視カメラに撮影されていたが、被害男性の開放や犯人の逮捕には至っていない。
5 日本企業の安全に係わる諸問題
現在、特段の情報はありません。