海外安全対策情報(2024年7月~9月)
令和6年10月31日
1 社会・治安情勢
ボリビア国内各地では、政治的要求に基づく各職業団体、労働組合、市民団体、学生等によるデモ行進、集会、道路封鎖等の抗議活動が頻繁に行われています。
来年2025年の大統領選挙を巡るエボ・モラレス元大統領とアルセ大統領の対立、及び外貨不足に伴うガソリン等の深刻な物資不足も相まって、道路封鎖等の抗議活動の頻度や規模は更に増すことが懸念されます。外出の際は最新情報の入手に努め、時間に余裕をもって行動するようにしてください。また、道路封鎖箇所や多数の人が集まっている場所には近づかないようにしてください。
来年2025年の大統領選挙を巡るエボ・モラレス元大統領とアルセ大統領の対立、及び外貨不足に伴うガソリン等の深刻な物資不足も相まって、道路封鎖等の抗議活動の頻度や規模は更に増すことが懸念されます。外出の際は最新情報の入手に努め、時間に余裕をもって行動するようにしてください。また、道路封鎖箇所や多数の人が集まっている場所には近づかないようにしてください。
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)犯罪の傾向
ラパス県エルアルト市においては、ケチャップ・砂かけ強盗、首締め強盗、置き引き、スリ及び偽警察官による犯罪が発生しているほか、拳銃や刃物を使用した強盗や女性を狙った強姦が発生しているため十分な警戒が必要です。
サンタクルス県サンタクルス市においては、強盗犯が車・バイクにて歩行者等に接近し、所持品を強奪する事件が発生しています。
一般的な対策としては、市場・繁華街等人混みに行く際には多額の現金を持たず、貴重品はリュックサックなど目の届かないところには入れないようにする、また、自身を狙っている不審者がいないか周囲を見渡す等の警戒を怠らないようにします。万が一、犯罪に遭遇した場合は、犯人が拳銃や刃物を所持している場合もあるので、無理に抵抗はせず、可能な限り速やかに警察へ被害の届け出を行いましょう。
また国境地帯では麻薬密輸組織による違法活動が多数報告されています。国境地帯は観光客が頻繁に訪れるような地域ではなく、これまで日本人を含めた外国人の被害報告はありませんが、麻薬密輸組織同士の抗争に伴う誘拐や殺人などの凶悪犯罪が多発しています。国境地帯を訪れる際には細心の注意が必要です。
(2)邦人被害事案
邦人旅行者1名がエルアルト市内の路上市を散策中、背後から近寄ってきた男に首元へ砂をかけ入れられ、砂を払って歩き出したところ、ズボンのポケットに入れたスマートフォンが無くなっていることに気づいた。なお貴重品は複数箇所に分けて所持していたため、財布・パスポート等は無事であった。
(3)邦人以外の被害事案
ア ラパス市ビノ・ティント地区で、帰宅中の22歳女性が背後から近づいた2人組の男性にバックを奪われた。犯人は1人が車を運転し、もう1人が車窓から上半身を乗り出してバックを奪おうとしたが、被害者はバックを離さなかったので、20メートル引きずられて怪我を負った。
イ ラパス市マリスカル・サンタクルス通りで偽警察官4人が通行人男性へ言いがかりをつけて人通りの無い場所へ連行。所持品検査と称して現金40万ボリビアーノスを奪って逃走した。
ウ サンタクルス市7月16日地区のバーに空気銃を持った男2人組が強盗に入った。犯人は銃で店員達を脅し現金を奪っている最中、通報を受けて駆けつけた警察官に逮捕された。店員の1人は空気銃で殴られ、頭に怪我を負った。
エ ラパス市のバスターミナル内で、ボリビア国内旅行中のブラジル国警察官が置き引きに遭い、旅行用バックとドローン等を盗まれた。犯人はペルー人2人組で、監視カメラ映像から数日後に逮捕された。
オ ポトシ県ポトシ市リコ銀山のロベルト鉱山口付近で、頭部を殴られて死亡した29歳女性の遺体が発見された。捜査により、同僚男性が逮捕された。
カ ベニ県サンタ・アナ・デ・ヤクマ市で、手足を縛られたうえ、頭を銃で撃たれた男性の遺体が発見された。麻薬取引に伴う殺人事件とみて、捜査されている。
キ タリハ県アビレス郡スンチュウァイコ市で、女性が交際中の男性に首を絞められ殺された。
ク エル・アルト市ビリャ・トゥナーリ地区で、銃を持った男6人組が民家の正面玄関ドアをこじ開けて侵入。ベビーシッターと子供2人の両手両足を縛り、現金50万ボリビアーノスが奪われた。
ケ サンタクルス県のブラジルとの国境に近いサン・ラファエル市で12歳の女子が17歳の女子から刃物で30ヶ所以上刺され、頭を殴られ、首を切られて殺害された。犯人はウィージャと言う霊と接触する儀式をしており、精神的に不安定であった。
コ ポトシ県チャキィー市チャキィー・バーニョ村で、67歳女性の遺体が自宅で発見された。女性は頭部を殴られ、部屋が荒らされていることから強盗殺人とみて捜査されている。
サ サンタクルス市プラン3000地区でタクシー運転手が車を停止させると、男が運転手側のドアを開け、運転手から携帯電話を奪って逃走。運転手はタクシーで男を追いかけ捕まえかけたが、別な男が現れて運転手を殴り、刃物で脅迫。男2人組は逃走した。
シ サンタクルス市トレス・パソス・アル・フレンテ通りにある改装中の住居に、建設労働者の格好をした男3人が侵入。現金1万米ドルと貴金属等を盗み、現場から逃走した。
ス サンタクルス市ビリャ・プリメロ・デ・マヨ地区のリベルタドーレス通りで、女子高生がバイクに乗った男2人組に背後から近づかれ、刃物で脅迫されてスマートフォンを奪われた。
セ パンド県コビハ市とボルベニール市を結ぶ県道脇で、2ヶ月間行方不明だった80歳男性の遺体が発見された。遺体は外傷があり、茂みに隠されていたことから殺人事件として捜査されている。
ソ ポトシ県プナ市セプルトゥーラス村で62歳女性と33歳男性親子が頭部を殴られ、首を刃物で切られた状況の遺体が自宅で発見された。被害者は数日前に自家用車を売り、多額の現金を保持していたが自宅から無くなっており、警察は強盗殺人とみて捜査を進めている。
タ コチャバンバ市で友達数人とディスコに行き、帰りは1人でディスコから帰宅した27歳の女性が、男数名に襲われ性的暴行を受けた。
チ ベニ県イシボロ・セクレ原住民保護地区内で、19歳の男性から肩を銃で撃たれた女性が警察に保護された。警察が容疑者男性を逮捕して捜査したところ、男性2名を殺害していたことが判明した。
ツ ポトシ県アトチャ市シエテ・アニマス村で、女性が交際相手の男に首を絞められ殺害された。犯人の男は女性を殺害した後、自分もロープで首を吊って自殺した。
テ サンタクルス県モンテロ市の中央広場で両替を営む男性が男性2人組に襲われ、現金が入ったバック奪われた。犯人の1人が銃で脅してバックを奪おうとしたところ、被害者は現金が入ったバックを離さなかったので、足を撃たれた。
ト サンタクルス県のブラジルとの国境にあるサン・マティアス市で、男性2人組が競馬に伴う借金で口論になり、1人が銃で数か所撃たれて病院に搬送された。加害者の男はブラジル側へ逃走した。
ナ タリハ県メンデス郡エル・プエンテ市イスカヤチ村で、男3人組が28歳女性の住む民家へ侵入し、テレビと現金を奪い逃走。しかし被害者の従兄弟が犯人達を追跡し、犯人の住居を発見。村人たちの応援で犯人達は私人逮捕された。
ラパス県エルアルト市においては、ケチャップ・砂かけ強盗、首締め強盗、置き引き、スリ及び偽警察官による犯罪が発生しているほか、拳銃や刃物を使用した強盗や女性を狙った強姦が発生しているため十分な警戒が必要です。
サンタクルス県サンタクルス市においては、強盗犯が車・バイクにて歩行者等に接近し、所持品を強奪する事件が発生しています。
一般的な対策としては、市場・繁華街等人混みに行く際には多額の現金を持たず、貴重品はリュックサックなど目の届かないところには入れないようにする、また、自身を狙っている不審者がいないか周囲を見渡す等の警戒を怠らないようにします。万が一、犯罪に遭遇した場合は、犯人が拳銃や刃物を所持している場合もあるので、無理に抵抗はせず、可能な限り速やかに警察へ被害の届け出を行いましょう。
また国境地帯では麻薬密輸組織による違法活動が多数報告されています。国境地帯は観光客が頻繁に訪れるような地域ではなく、これまで日本人を含めた外国人の被害報告はありませんが、麻薬密輸組織同士の抗争に伴う誘拐や殺人などの凶悪犯罪が多発しています。国境地帯を訪れる際には細心の注意が必要です。
(2)邦人被害事案
邦人旅行者1名がエルアルト市内の路上市を散策中、背後から近寄ってきた男に首元へ砂をかけ入れられ、砂を払って歩き出したところ、ズボンのポケットに入れたスマートフォンが無くなっていることに気づいた。なお貴重品は複数箇所に分けて所持していたため、財布・パスポート等は無事であった。
(3)邦人以外の被害事案
ア ラパス市ビノ・ティント地区で、帰宅中の22歳女性が背後から近づいた2人組の男性にバックを奪われた。犯人は1人が車を運転し、もう1人が車窓から上半身を乗り出してバックを奪おうとしたが、被害者はバックを離さなかったので、20メートル引きずられて怪我を負った。
イ ラパス市マリスカル・サンタクルス通りで偽警察官4人が通行人男性へ言いがかりをつけて人通りの無い場所へ連行。所持品検査と称して現金40万ボリビアーノスを奪って逃走した。
ウ サンタクルス市7月16日地区のバーに空気銃を持った男2人組が強盗に入った。犯人は銃で店員達を脅し現金を奪っている最中、通報を受けて駆けつけた警察官に逮捕された。店員の1人は空気銃で殴られ、頭に怪我を負った。
エ ラパス市のバスターミナル内で、ボリビア国内旅行中のブラジル国警察官が置き引きに遭い、旅行用バックとドローン等を盗まれた。犯人はペルー人2人組で、監視カメラ映像から数日後に逮捕された。
オ ポトシ県ポトシ市リコ銀山のロベルト鉱山口付近で、頭部を殴られて死亡した29歳女性の遺体が発見された。捜査により、同僚男性が逮捕された。
カ ベニ県サンタ・アナ・デ・ヤクマ市で、手足を縛られたうえ、頭を銃で撃たれた男性の遺体が発見された。麻薬取引に伴う殺人事件とみて、捜査されている。
キ タリハ県アビレス郡スンチュウァイコ市で、女性が交際中の男性に首を絞められ殺された。
ク エル・アルト市ビリャ・トゥナーリ地区で、銃を持った男6人組が民家の正面玄関ドアをこじ開けて侵入。ベビーシッターと子供2人の両手両足を縛り、現金50万ボリビアーノスが奪われた。
ケ サンタクルス県のブラジルとの国境に近いサン・ラファエル市で12歳の女子が17歳の女子から刃物で30ヶ所以上刺され、頭を殴られ、首を切られて殺害された。犯人はウィージャと言う霊と接触する儀式をしており、精神的に不安定であった。
コ ポトシ県チャキィー市チャキィー・バーニョ村で、67歳女性の遺体が自宅で発見された。女性は頭部を殴られ、部屋が荒らされていることから強盗殺人とみて捜査されている。
サ サンタクルス市プラン3000地区でタクシー運転手が車を停止させると、男が運転手側のドアを開け、運転手から携帯電話を奪って逃走。運転手はタクシーで男を追いかけ捕まえかけたが、別な男が現れて運転手を殴り、刃物で脅迫。男2人組は逃走した。
シ サンタクルス市トレス・パソス・アル・フレンテ通りにある改装中の住居に、建設労働者の格好をした男3人が侵入。現金1万米ドルと貴金属等を盗み、現場から逃走した。
ス サンタクルス市ビリャ・プリメロ・デ・マヨ地区のリベルタドーレス通りで、女子高生がバイクに乗った男2人組に背後から近づかれ、刃物で脅迫されてスマートフォンを奪われた。
セ パンド県コビハ市とボルベニール市を結ぶ県道脇で、2ヶ月間行方不明だった80歳男性の遺体が発見された。遺体は外傷があり、茂みに隠されていたことから殺人事件として捜査されている。
ソ ポトシ県プナ市セプルトゥーラス村で62歳女性と33歳男性親子が頭部を殴られ、首を刃物で切られた状況の遺体が自宅で発見された。被害者は数日前に自家用車を売り、多額の現金を保持していたが自宅から無くなっており、警察は強盗殺人とみて捜査を進めている。
タ コチャバンバ市で友達数人とディスコに行き、帰りは1人でディスコから帰宅した27歳の女性が、男数名に襲われ性的暴行を受けた。
チ ベニ県イシボロ・セクレ原住民保護地区内で、19歳の男性から肩を銃で撃たれた女性が警察に保護された。警察が容疑者男性を逮捕して捜査したところ、男性2名を殺害していたことが判明した。
ツ ポトシ県アトチャ市シエテ・アニマス村で、女性が交際相手の男に首を絞められ殺害された。犯人の男は女性を殺害した後、自分もロープで首を吊って自殺した。
テ サンタクルス県モンテロ市の中央広場で両替を営む男性が男性2人組に襲われ、現金が入ったバック奪われた。犯人の1人が銃で脅してバックを奪おうとしたところ、被害者は現金が入ったバックを離さなかったので、足を撃たれた。
ト サンタクルス県のブラジルとの国境にあるサン・マティアス市で、男性2人組が競馬に伴う借金で口論になり、1人が銃で数か所撃たれて病院に搬送された。加害者の男はブラジル側へ逃走した。
ナ タリハ県メンデス郡エル・プエンテ市イスカヤチ村で、男3人組が28歳女性の住む民家へ侵入し、テレビと現金を奪い逃走。しかし被害者の従兄弟が犯人達を追跡し、犯人の住居を発見。村人たちの応援で犯人達は私人逮捕された。
3 テロ・爆弾事件発生状況
現在、特段の情報はありません。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
ベニ県ルレナバケ市で、女性が男2人女1人の3人組に誘拐される事件が発生した。
5 日本企業の安全に関する諸問題
現在、特段の情報はありません。