サンタクルス県において日本の開発協力プレスツアーを実施

令和6年3月19日
 
2024年3月19日、当館はサンタクルス県で現地メディアを対象とした開発協力プレスツアーを実施しました。今年は、日本・ボリビア外交関係樹立110周年、日本人のボリビア移住125周年という節目となる年であり、その紹介も行いました。
 

1 一般無償資金協力「国道7号線道路防災対策計画」完成式

サンタクルス県マイラナ市に所在する日本が供与した無償資金協力「国道7号線道路防災対策計画」(E/N額:約17億円)の斜面崩壊対策や土石流対策のための防災対策の完成式を行いました。
同援助は、ボリビア国内でサンタクルス県とコチャバンバ県を繋ぐ物流の根幹でもある国道7号線の機能を守るため、道路沿線で発生する危険がある斜面崩壊や落石などの災害を防ぐための防災対策工事を実施したものであり、環境にも調和した斜面対策工法を取り入れながら、日本の最新の防災対策技術を採用していますまた、施工時には日本の技術者からボリビアの技術者へ技術や知識を伝達しています。
参加者よりは、日本の環境に配慮した施工技術に感銘を受けたとの感想がございました。
 
 

2.技術協力「サンタクルス県インクルーシブ・フードバリューチェーン振興プロジェクト」

サンタクルス県サマイパタ市において、日本の技術協力プロジェクトにより、地域農業を発展させるため、生産、加工、流通、販売の各段階での農産品の価値を最大化させ、特に小規模な農業者への利益還元を目指すインクルーシブ・ フードバリューチェーン(FVC)振興に取り組んでいます。
JICA専門家及びカウンターパートであるサンタクルス県生産開発局から現地農業者に対して、「市場志向型の農業」の説明を行うと共に、各種園芸作物の栽培方法などをデジタル化したスマートフォンのアプリケーションの導入を行いました。これらの取り組みを通じて、地域の農業者の農業競争力を強化しています。
参加者よりは、現地の養蜂農家の収入が3倍以上にもなったことなどから日本の丁寧な技術指導に関して感心した等の声がありました。