1 経済指標など
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当月(24年1月) |
前月(最終更新値) |
累計 |
前年同月(23年1月) |
2023年累計 |
(1) |
インフレ率 |
0.08% |
0.63% |
0.08% |
0.33% |
2.12% |
(2) |
都市部失業率 |
- |
3.83%
(2023年11月) |
- |
5.48% |
- |
(3) |
外貨準備高 |
- |
17億900万
(2023年12月) |
- |
- |
37億9,600万
(2022年12月) |
(4) |
対外債務 |
- |
135億8,800万 |
- |
133億100万 |
- |
(5) |
対内債務 |
- |
199億7,300万 |
- |
158億4,200万 |
- |
(6) |
天然ガス輸出額 |
- |
1億6,400万 |
- |
2億300万 |
20億4,700万 |
(7) |
鉱物資源全体の輸出額 |
- |
2億1,000万 |
- |
1億8,600万 |
- |
(8) |
燃料輸入額 |
- |
2億5,300万 |
- |
1億9,500万 |
29億8,400万 |
(9) |
貿易収支 |
- |
▲1億7,500万 |
- |
▲1,600万 |
▲5億8,500万 |
(10) |
金輸出額 |
- |
7,500万 |
- |
2億7,100万 |
24億8,200万 |
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※累計:本年1月~当月(最終更新月)の累計 |
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※前年累計:2023年1月~12月の累計
※金額通貨:USD(米ドル) |
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2 経済関連動向等
(1)2024年予算の成立
1月1日、政府は、2024年国家一般予算にかかる法律第1546号が12月31日付けにて公布された旨発表するとともに、1月3日付けにて同法律の運用を規定する最高政令第5094号を公布した。それによると、2024年の主要経済指標は次のとおり。
- 国内総生産(GDP)成長率:3.71%
- インフレ率:3.60%
- 公共投資額:42億7,400万米ドル
- 財政収支:7.80%の赤字
- 原油価格:1バレル当たり71米ドル
- 為替レート:1ボリビアーノ=6.86米ドルの±0.1
(2)2023年11月現在の貿易統計
国家統計局(INE)が発表した貿易統計によると、2023年1月~11月の貿易収支は4億1,000万米ドルの赤字となった。輸出は2022年同時期に比べ20%減少し、輸入は1.9%減少した。天然ガスの輸出は前年同月32%減少、炭化水素部門の貿易赤字は8億4,000万米ドルとなり、結果として外貨収入が減少した。
(3)1月のインフレ率
国家統計局(INE)の発表によると、インフレ率を示す消費者物価指数(CPI)の1月の月次変動率は0.08%であった。なお、2023年の年間累積インフレ率は2.12%で、3.12%に達した2022年よりも低い結果となった。
(4)国内総生産(GDP)
国家統計局(INE)の発表によると、2023年第三四半期(1月~9月)のボリビアの国内総生産(GDP)は、2022年の同時期と比較して2.31%増加した。
(5)リチウム開発
1月26日、ボリビア政府は、ボリビアリチウム公社(YLB)を通じて、リチウムプロジェクトと直接抽出法技術開発にかかる第2回国際公募を開始した。ボリビア政府はリチウムを、サイクルが終わりつつある天然ガスの代替資源として見込んでおり、外貨収入や税金、ロイヤリティの支払いなどを通じて、中央政府と地方に経済余剰を生み出す資源となるはずとの見解を示している。
(6)米ドル不足
ボリビア国内での米ドル不足が続いており、海外送金の銀行手数料が最大15%まで上昇した。それに伴い、並行輸入ドルの為替レートが押し上がっているほか、米ドル不足は燃料の輸入にも影響を及ぼしており、ボリビア国内の多くの都市で数日間供給が滞った。
(7)電気自動車及びハイブリッド車の輸入関税緩和
ボリビア政府の税制優遇措置(関税を0%、特定消費税を減税)により、電気自動車及びハイブリッド車の輸入が促進され、2023年には1,893台が輸入された。電気自動車の輸入促進は、クリーン・エネルギーの消費促進により環境保全のみならず、国としても化石燃料の輸入にかかる支出削減につながる。
(8)2023年の金輸出額
2023年、金の輸出額は25億3,100万米ドルに達し、海外への鉱物輸出額の約50%を占めた。なお、ボリビアの2023年の鉱物輸出総額は56億100万米ドルであった。
3 日本との関係
(1)大阪・関西万博へのボリビアの正式参加表明
1月16日、外務省において、大阪・管財万博へのボリビアの参加にかかる公式発表式が挙行された。ボリビアは過去2回(2015年ミラノ万博、2020年ドバイ万博)参加しているが、今回の万博が開催される2025年はボリビア建国200周年であり、ボリビアの生物多様性、輸出可能産品、開発の進歩、観光や美食の魅力を紹介する機会となる。
(2)ボリビアFOODEXへの参加表明
ボリビア外務省通商・統合担当次官室は、今年開催される様々な国際見本市で、ボリビアの製品や観光名所をプロモーションするとしており、3月に東京ビックサイトで開催されるFOODEXへの参加を発表した。