海外安全対策情報(2023年10月~12月)

令和6年2月6日

1 社会・治安情勢

 ボリビア国内各地では、政治的要求に基づく各職業団体、労働組合、市民団体、学生等によるデモ行進、集会、道路封鎖等の抗議活動が頻繁に行われています。警察当局等と衝突し、死傷者が発生する事案も確認されています。

2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向

(1)犯罪の傾向

 ラパス県エルアルト市においては、ケチャップ強盗、首締め強盗、置き引き、スリ及び偽警察官による犯罪が発生しているほか、拳銃や刃物を使用した強盗や女性を狙った強姦が発生しているため十分な警戒が必要です。
サンタクルス県サンタクルス市においては、強盗犯が車・バイクにて歩行者等に接近し、所持品を強奪する事件が発生しています。
 一般的な対策としては、市場・繁華街等人混みに行く際には多額の現金を持たず、貴重品はリュックサックなど目の届かないところには入れないようにする、また、自身を狙っている不審者がいないか周囲を見渡す等の警戒を怠らないようにします。万が一、犯罪に遭遇した場合は、犯人が拳銃や刃物を所持している場合もあるので、無理に抵抗はせず、可能な限り速やかに警察へ被害の届け出を行いましょう。

(2)邦人被害事案

 長距離バスでペルーから入国した邦人旅行者1名が、降車後に現金及びデジタルカメラがなくなっていることに気づいた。なお、貴重品は複数箇所に分けて所持していたため、パスポート等は無事であった。

(3)邦人以外の被害事案

 コチャバンバ市において、拳銃を用いて強盗を繰り返していた男女が逮捕された。男女は路上や店舗において、金品を強奪していた。

 サンタクルス県モンテロ市において、女性被害者が男2人組に銃撃され死亡した。女性被害者は、男2人組に所持品を奪われそうになったため抵抗したところを銃撃された。

 エルアルト市において、タクシに乗車していた乗客から金品を強奪していた犯罪グループが逮捕された。犯罪グループは、乗客に睡眠薬を飲ませ、意識を失っているうちに金品を強奪していた。

 ラパス市において、強盗を繰り返していた犯罪グループが逮捕された。犯罪グループは、被害者が身動きを取れないように羽交い締めにしたうえで、金品を強奪していた。

 サンタクルス市において、強盗及び誘拐を繰り返していた偽警察官が逮捕された。逮捕時には、偽札、拳銃及び手錠を所持していた。

 サンタクルス市において、日本食店のあるベニー大通りで飲食店やエステ・スパ、ジム等で強盗が3件発生した。

3 テロ・爆発物事件発生状況

現在、特段の情報はありません。

4 誘拐・脅迫事件発生状況

(1)サンタクルス市において、誘拐を計画していたブラジル人4人が逮捕された。逮捕時には、銃、刃物及び手錠を所持していた。

(2)エルアルト市において、男性を誘拐しようとした偽警察官が逮捕された。

5 日本企業の安全に関する諸問題

現在、特段の情報はありません。