2023年2月 ボリビア経済情勢

令和5年3月1日

1 経済指標など

(1)インフレ率:マイナス0.44%。2023年1月からの累計はマイナス0.11%。
(2)都市部失業率:4.77%で、2023年1月から0.7%減。
(3)外貨準備高:2月8日:35億3,800万米ドル(以降、データ未更新)(前月末:36億1,600万米ドル)。
(4)対外債務:2022年10月からデータ未更新(2022年10月:131億1,200万米ドル)。
(5)対内債務:161億1,150万米ドル(前月:158億4,200万米ドル)で、前年同月比プラス14.5%。
(6)天然ガス輸出額:1億8,100万米ドル、累計3億8,400万米ドル(前月:2億0,300万米ドル)で、前年同月比マイナス15.4%、前年累計同月比マイナス13.5%。
(7)鉱物資源全体の輸出額:1億6,500万米ドル(前月:1億8,600万米ドル)で、前年同月比マイナス25%。
(8)燃料輸入額(ガソリン及びディーゼル):1億7,800万米ドル(前月:2億0, 500万米ドル)で、前年同月比マイナス39.2%。
(9)貿易収支:6,600万米ドルの赤字(前月:2,700万米ドルの赤字)、2023年1月~2月累計9,300万米ドルの赤字。前年同月:1億5,400万米ドルの黒字、2022年1月~2月累計5億5,500万米ドルの黒字。
(10)金輸出額:2億1,500万米ドル(前月:2億7,100万米ドル)で、前年同月比マイナス4.8%。
 

2 経済関連報道等

(1)ボリビア中央銀行(BCB)による輸出業者に対する優遇為替レートの設定(2月8日)

 BCBは、ボリビアの輸出部門のダイナミズムを維持し、過去2年間に達成された貿易黒字の継続に貢献するべく、国内の民間輸出部門に利益をもたらす政策として、ウニオン銀行(Banco Union)を通して、民間輸出部門により高い競争力のある為替レートである1米ドルを6.95ボリビアーノスにて輸出決済できることを決定した。

(2)固定為替相場維持の表明

 2月初め頃から、市中における米ドル不足が噂され、市中の両替所等におけるドル売買レートが上昇しているところ、政府及びBCBは米ドル不足を否定するとともに、固定為替相場維持を主張した。

(3)補助金政策及び固定為替レートの維持等についての言及(2月27日)  

 モンテネグロ経済財政相は、アルセ大統領政権による輸入代替を目的とした天然資源の産業化政策が、ガソリン・ディーゼルへの補助金及び為替レートの安定維持の保証の一つであると断言した。またその他、燃料に対する補助金の継続、ボリビア通貨切り下げへの否定について述べた。