大使挨拶

令和6年2月24日

天皇誕生日に際し、一言ご挨拶申し上げます。
まずは、天皇陛下におかれましては、2月23日に64歳の御誕生日を迎えられることを、在ボリビア日本大使館一同、心よりお慶び申し上げます。
昨年一年は、世界各地で現在起きている紛争が悪化の一途を辿るだけでなく、国際社会を分断しようとする動きも一層活発になって起きており、国際社会は歴史的転換期にあると言えるでしょう。過去を振り返りますと、我々、人類が対立や分断から得られたものは一時の富だけでありその後に残ったのは凄惨な争いによって荒廃した世界だけと、そのように歴史を理解しています。我々は、世界の分断や対立ではなく、協調して直面するより大きな課題に対応する必要があります。法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化できるよう、 日本は武力に頼らない協調的平和外交をこれからも推進していきます。
さて、私事を振り返らせていただきますと、ボリビア各地を訪問し多くの現地の方々や関係者から暖かく迎え入れていただいただけでなく、開発協力も含めボリビア・日本両国間の文化的、そして経済的協力の更なる可能性を多々感じることが出来た一年でした。それというのも、両国は古くから友好関係にあり、更なる協力を実施する上で必要となる信頼、相互理解といった基本的下地が既に出来ているからではないでしょうか。事実、本年は、日本・ボリビア外交関係樹立110周年及び日本人のボリビア移住125周年に当たります。このことからもボリビア在住日系人の方々を中心に、これまで多くの人々が両国の友好関係を築き上げていく上で、貴重な一助となられてきた賜といえるでしょう。この場をお借りして感謝申し上げます。
そして、この両国にとって大変重要な周年を契機とし、両国間の更なる関係強化、そして友好の輪を広げるべく、大使館一丸となって各種周年イベントを企画しております。周年特設ページの開設も周年企画の一つです。乞うご期待ください。