ボリビア内政・外交(2018年2月)
平成30年3月5日
1 概況
(1)内政
ア 7日,大雨・洪水被害に関し,モラレス大統領は非常事態宣言を発出した。7日,大雨・洪水被害に関し,モラレス大統領は非常事態宣言を発出した。イ 21日,モラレス大統領再選反対派及び大統領支持派の双方が,全国でデモ及び道路封鎖を実施した。
(2)外交
ア 14日,モラレス大統領は,4月に開催予定の米州サミットへのマドゥーロ・ベネズエラ大統領の出席を「歓迎しない」とするリマ・グループの決定を批判した。イ 28日,モラレス大統領及びワナクニ外相は,相互主義の観点から,ボリビア在住の亜国籍者が,特定の医療機関において無料で医療サービスを受けられるようにするとの方針を発表した。
2 内政
(1)
2日,大雨・洪水被害を受け,ポトシ県及びベニ県が非常事態宣言を発出した。(2)
5日,大雨・洪水被害を受け,チュキサカ県が非常事態宣言を発出した。(3)
6日,コンドリ・ラパス県裁判所所長は,ラパス市長の解任を求める市民グループFEJUVEの申立てを承認すると発表した。今後の手続を進めるためには、同グループは90日以内に選挙人名簿登録者数の30%以上の署名を集める必要がある。(4)
7日,大雨・洪水被害に関し,モラレス大統領は非常事態宣言を発出した。(5)
10日及び13日,オルロ市のカーニバル会場付近で爆発事件が発生した。(6)
14日,モラレス大統領は,国際司法裁判所(ICJ)における「海への出口問題」の口頭弁論の実施に合わせ,14日から3月28日までを「海の期間」として様々な関連行事を行うと発表した。(7)
19日,ボリビア労働組合(COB)がサンタクルスで第7回総会を実施し,ファン・カルロス・ワラチ氏が新書記長に選出された(注:ワラチ新書記長の選出により,政府に批判的であったミトマ前書記長から政府寄りの指導者に変わった)。(8)
21日,大統領再選に係る憲法改正の是非に関する国民投票が2016年の同日に実施されたことを踏まえ,国民投票の結果を尊重するよう求めるモラレス大統領再選反対派及び大統領支持派の双方が,全国でデモ及び道路封鎖を実施した。(9)
27日,レビージャ・ラパス市長とコスタス・サンタクルス県知事は,2019年の大統領選での連携の可能性につき協議するため会合を行った。(10)
27日,先住民女性同盟は,2019年の選挙で女性副大統領候補を擁立する方針を表明した。また,COBのワラチ書記長は,労働者層から副大統領候補を擁立すべきであるとの見解を表明した。(11)世論調査
Mercados y Muestras社が1月13日~17日に,9の県庁所在地,エルアルト市及び中規模都市で実施した世論調査の結果ア 客年12月に選出された司法官について
MAS党にコントロールされている:73%
独立している:16%
分からない又は無回答:12%
イ リストに示された政治家のうち,誰に投票したいか。
リスト内の政治家には投票しない:24%
モラレス大統領:22%
コスタス・サンタクルス県知事(社会民主運動(MDS)党首):15%
メディーナ民主統一(UD)党党首:13%
分からない又は無回答:10%
レビージャ・ラパス市長(主権と自由(SOL,bo)党):7%
キロガ元大統領:5%
パッチ・ラパス県知事(主権と自由(SOL,bo)党):4%
ウ 野党政治家のうち誰に投票したいか。
新たな野党候補者に投票する:55%
現在の野党の指導者に投票する:37%
分からない又は無回答:8%
エ 現在の野党指導者の中で誰に投票するか。
コスタス県知事:26%
メディーナ民主統一(UD)党党首:25%
いずれの指導者にも投票しない:24%
レビージャ市長:9%
キロガ元大統領:7%
パッチ県知事:6%
分からない又は無回答:4%
オ 現在の国内経済について
中程度の経済危機である:61%(前回(2017年11月)調査では54%)
深刻な経済危機である:21%(前回は18%)
経済危機ではない:11%(前回は15%)
緩やかな成長状況である:5%(前回は10%)
分からない又は無回答:2%(前回は0%)
3 外交
(1)多国間関係
ア 14日,モラレス大統領は,4月13日,14日にペルーで開催予定の米州サミットへのマドゥーロ・ベネズエラ大統領の出席を「歓迎しない」とするリマ・グループの決定を批判した。イ 16日,モラレス大統領は,毎年恒例の当国駐在大使及び国際機関代表による年度初めの表敬を受けた。
ウ 27日,モラレス大統領は,スクレで第17回国連先住民フォーラム準備会議を開催した。
(2)二国間関係
ア 1月31日~2月3日,ロドリゲス・エルサルバドル経済副大臣がボリビアを訪問した。イ 12日,当国外務省は,ロシアで発生した航空機墜落事故に関し哀悼の意を表するプレスリリースを発出した。
ウ 14日,法皇庁,エジプト,トルコ(大使館開設),モロッコ及びベルギー大使(モロッコ及びベルギーはボリビアを兼轄)がモラレス大統領に信任状を奉呈した。
エ 20日,当国外務省は,イランで発生した航空機墜落事故に関し哀悼の意を表するプレスリリースを発出した。
オ 26日,ヌニェス・キューバ海外貿易・投資副大臣は,キューバ・ボリビアの経済関係に関する当局間協議のため,ボリビアを訪問した。
カ 27日,下院はボリビア・ベラルーシ軍事技術協力協定を批准する法案を可決した。
キ 28日,モラレス大統領及びワナクニ外相は,相互主義の観点から,ボリビアに在住する亜国籍者が,特定の医療機関において無料で医療サービスを受けられるようにするとの方針を発表した。