2019年1月 ボリビア経済情勢

1 マクロ経済

(1)GDP予測成長率

 8日,世銀は,報告書「2019年世界経済の展望」を公表し,ボリビアの本年の経済成長率について4.3%と見通し,南米地域(平均1.7%)で最も高い成長率となった(パラグアイ:3.9%,ペルー:3.8%,チリ:3.5%,エクアドル:0.7%,アルゼンチン-1.7%,ベネズエラ:-8%)。
 

(2)物価上昇率

 5日及び16日付報道は, 国家統計局(INE)によれば,2018年の物価上昇率は1.51%であり,IMFによれば域内では最も低いと報じた。
 

(3)貧困率

 15日,国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC)は,報告書「ラテンアメリカの社会的展望」を公表し,ボリビアの極貧率及び貧困率について,2015年は14.7%及び35%,2016年は16.7%及び35.3%,2017年は16.4%及び35.2%であると示した。
 

(4)本年の賃上げ及びボーナス 

 24日,アルセ経済財政大臣は,本年の賃上げについては2018年のGDP及び物価上昇率に基づき3月に決定する予定であり,また,2倍のクリスマス・ボーナスの支払については,民間企業にとって労働コストの2%にしか相当しないと述べた。
 

(5)2018年の貿易収支

 30日付報道は,国家統計局(INE)によれば,2018年の輸出総額が90億6,000万米ドル(2017年は83億3800万米ドルで約8.7%上昇),輸入総額が99億9,500万米ドル(2017年は93億800万米ドル)であり,貿易赤字額が9億3,500万米ドルであったと報じた。


 

2 リチウム及び燃料関連

(1)リチウム

 22日,モラレス大統領は,同政権の13年間の成果及び今後の政策目標等に関する演説において,パストス・グランデ塩湖及びコイパサ塩湖の開発については,中国企業との間で同開発を進める旨述べた(投資額は23億9000万米ドルの予定)。
 

(2)燃料関連

 8日,ボリビア石油公社(YPFB)は,4精糖工場(ウナグロ社,グアビラ社,アグアイ社及びラ・ベルヒカ社)と,エタノール及び無水アルコール1億5,000万リットル(約1億米ドル)の売買契約に署名した。

 31日付報道は,国家統計局(INE)によれば,2018年の燃料輸入額が2017年比で41.3%増加し,9億3,740万米ドルから,13億2,460万米ドルまで上昇したと報じた。

3 その他

(1)電力網の普及率

 21日付報道によれば,ロドリゲス・ボリビア電力公社(ENDE)総裁は,2018年の電力網の全国普及率が91%(都市部:97%,農村部:77%)に達し,2025年までには100%に達する見込みであると述べた。
 

(2)パラグアイ・パラナ川水運

 サンタクルス県ブッシュ港の開発
6日,ロメロ内務大臣は,2018年12月31日に政府及び民間セクターの間で,サンタクルス県ブッシュ港の開発に向けた戦略的提携に関する覚書に署名を行い,同覚書において,民間セクターが先に4億5,000万米ドルの投資を行い、その後,政府側が5億米ドル以上の投資を行う考えであると述べた。

 ボリビア・ウルグアイ間協定
23日,当国外務省において,ボリビア港湾サービス局(ASPB)とウルグアイ国家港湾局は,パラグアイ・パラナ川水運を経由した大西洋ルートを通過するボリビア発着貨物の,運航及び関税の優遇措置に関する協定に署名した。同協定は4月から施行される予定である。
 

(3)地デジ関連

 25日,ポソ公共事業省・電気通信次官は,本年11月,ラパス市,コチャバンバ市,サンタクルス市等の第1グループの都市において,地デジへの移行に向けたアナログ停波を実施する予定であると述べた。
(了)