2017年3月 ボリビア経済情勢(主な出来事)

1 マクロ経済

(1)海外送金

 8日付報道によれば,ボリビア中央銀行(BCB)は,本年1月~5月の海外送金額が4億9,390万米ドルであり,昨年同期比で2.9%増加し,史上最高額となった旨発表した。また,送金元の割合は,西30.1%,米17.6%,亜14.8%,伯12.2%,チリ10%であるが,亜及び伯からの送金増により増加した。


(2)対外債務

 12日付報道によれば,ラモスBCB総裁は,本年6月時点の対外債務額が87億1,800万米ドルであり,GDPに占める割合は23.6%,全体の76%(約66億2,500万米ドル)がエネルギー,農業,道路整備,保健,衛生のプロジェクトに当てられたと発表した。


(3)税収

 14日付報道によれば,国立統計局(INE)総裁は,本年第一4半期の税収が183億8,500万ボリビアーノス(約26億4,200万米ドル)で,昨年同期比で2%上昇したと発表した(昨年は179億6,290万ボリビアーノス,約25億8,100万米ドル)。各県の納税の割合は,ラパス県35%,サンタクルス県34%,コチャバンバ県11%,ポトシ県6%,その他の県(オルロ,チュキサカ,タリハ,ベニ,パンド)14%である。


(4)経済成長

 

 25日付報道によれば,IMFは,本年4月に公表した報告書「世界経済の展望」のデータを更新し,中南米地域全体の本年のGDP成長率を約1%,2018年は約1.9%と推定し,ボリビアに関しては,本年のGDP成長率が約4%,2018年は約3.8%という推定値を維持した。

2 鉱物資源・石油・天然ガス

61)リチウム関連

 5日,最高政令第3227号により,アラルコン・エネルギー大臣は,フアン・カルロス・モンテネグロ技師をボリビア・リチウム公社(YLB)総裁に任命した。


(2)鉱業部門の雇用状況

 22日付報道によれば,ホセ・ルイス・チョロルケ鉱業冶金省・鉱業協同組合担当次官は,全鉱業生産部門において13万8,519人の雇用を生み出しており,その内訳として,国営部門:約6%(8,072人),中規模企業:約4%(5,678人),小規模鉱山:約1.5%(2,101人),協同組合:約89%(12万2,668人)と報告した。


【参考】就労人口(INE)2014年(最新)

  • 全就労人口:481万6,322人
  • フォーマル・セクター:157万9,754人(32.8%)
  •  インフォーマル・セクター:323万6,568人(67.2%)

  • 産業別(INEの分類による)
  •  農畜産業,狩猟,漁業,林業,鉱山採掘及び採石業:172万4,243人(35.8%)

     製造業:43万8,285人(9.1%)

     基本サービス,建設,貿易,運輸,金融,その他:265万3,793人(55.1%)


    3 南米大陸横断鉄道建設プロジェクト

     全国小麦の日(21日)に関する24日付報道によれば,オキナワ移住地は当国の主要な小麦の産地となっている。以前は米及び綿を生産していたが,現在はトウモロコシ,ソルガム,大豆及び小麦を生産している。小麦の主要な買手は,ボリビア食料生産支援国営企業(EMAPA)である。


    4 大豆の輸出

     8日付当地紙報道によると,油脂小麦生産者協会(ANAPO)は,政府が定める9万6000トンの大豆の輸出枠が少なすぎるため,30万トンまで輸出量を拡大するよう求めた。

     29日,コカリコ農村開発・土地大臣は,最高政令3127号が公布され,大豆の輸出量が合計40.3万トンまで拡大された旨述べたが,右は国内市場での大豆流通量を確保することが条件となっている。

    (了)