2017年3月 ボリビア経済情勢(主な出来事)

1 マクロ経済

(1)ソブリン債の発行

 13日,ボリビア政府が新規に発行した10億米ドルのソブリン債(利率4.5%,償還期間10年)は,北米56%,ヨーロッパ39%,中南米5%の割合にて各市場で発行され完売した。 本ソブリン債により,当国で建設が必要とされている46病院のうち11病院の建設が予定されているほか,道路及び橋りょうの建設等が予定されている。46病院の内訳は,31の第2次病院,11の第3次病院及び4の第4次病院であり,投資総額は16億2400万米ドルとなっている。

 アルセ経済・財政大臣の発表によると,同ソブリン債の発行により,当国の対外債務は82億3600万米ドルに達し,GDPの22%となった。


(2)

 18日,IPSOS社はボリビア経済に関するインターネットによる世論調査を実施した(2016年11月11日~17年1月23日,中南米の政治家・専門家・新聞記者等295名を対象)。51%がボリビア経済状況を良い,55%が本年は良い状況が維持されるだろうと回答。それに対し,36%は状況が悪いと答え,5%は無回答であった。


(3)

 28日,ボリビア中央銀行(BCB)は最新の報告書において,ボリビアへの海外送金額について,2017年1月現在,合計9.39億米ドルの送金があった旨発表した。主な送金元は,西34.9%,米18.2 %,亜13.7%,チリ8.7%,伯8.5%で,国内の送金先は,サンタクルス41%,コチャバンバ31.9%,ラパス14.7%となっている。


(4)

 28日付当地紙報道によると,プラド開発企画大臣は以下の2点を発表した。

 政府は,本年2回のボーナスを支払えるように計画しており,そのために公的投資の促進のみならず,民間投資も奨励する。


 当国に対する外国投資を担当する次官室を設置する計画であり,設置の目的は,外国投資に対し手続を簡素化することである。炭化水素部門以外の観光,鉱業及び工業に対する外国投資を誘致したい。


(5)

 29日,アルセ経済・財政大臣は2016年6月から本年6月までの期間の経済成長の結果を踏まえ,ボーナスを2回とするか否かを判断したいと述べた。


2 鉱物資源・石油・天然ガス

61)リチウム関連

 6日付で,当国蒸発資源局(GNRE)は,ウユニ塩湖の「炭酸リチウム産業プラントの建設,設置及び始動」プロジェクトに対し,外国企業が関心表明を行うよう求める書簡を当地外交団に送付した。


(2)天然ガス関連

 2日,サントス当地伯大使は,伯における経済危機により生産部門が影響を受け,ボリビアの天然ガス消費が減少した旨述べた。一方,カルロス・ミランダ元炭化水素大臣は,ボリビア国内の天然ガス埋蔵量が,国内市場及びブラジル・アルゼンチンへの輸出をまかなえるものではないと述べた。


 29日,クラウディア・クロネムボルド炭化水素エネルギー商工会議所会頭は,2016年に見込んでいた天然ガス田は10か所のみ試掘され,そのうち3か所だけが採掘可能であると報告した。2004年までは63か所あった天然ガス田は,2006~15年の間に58か所に減少している。


3 南米大陸横断鉄道建設プロジェクト

 21日,独とボリビアの間で,本件プロジェクトの進展を目的として,独による技術協力を含む覚書が署名された。同覚書は,伯のサントス港からボリビアを通過し,ペルーのイロ港までを鉄道で結ぶ計画を対象とするところ,最終的には伯の参加が期待されている。

 ボリビア,ペルー,パラグアイ,独の政府当局及び企業間で月例会議を行い,技術的詳細,融資,規則及び規制に関する四つの作業部会を設置することが合意された。

 4月5日までに本プロジェクトに参加する国の公式なリストが公表される予定


4 大豆の輸出

 8日付当地紙報道によると,油脂小麦生産者協会(ANAPO)は,政府が定める9万6000トンの大豆の輸出枠が少なすぎるため,30万トンまで輸出量を拡大するよう求めた。

 29日,コカリコ農村開発・土地大臣は,最高政令3127号が公布され,大豆の輸出量が合計40.3万トンまで拡大された旨述べたが,右は国内市場での大豆流通量を確保することが条件となっている。

(了)