海外安全対策情報(2018年4月~6月)

1 社会・治安情勢

 政治的には安定しているが,ボリビア国内各地で政治的要求に基づくデモ,道路封鎖,ストライキ等の抗議行動が頻繁に行われている。
 2017年2月には,ラパス県コカ生産組合が反政府デモを行い,ラパス市内の警察派出所を襲撃し,車輌等を破壊した。2018年2月には,オルロ市でのカーニバルにおいて、複数の爆発が発生した。2018年5月には,ラパス県エルアルト市で,エルアルト公立大学学生ら関係者が予算増大を求める抗議デモ中,警察官の発砲により学生1名が死亡した。これを受け抗議活動は拡大し,同事案解明及び大学の予算増大を求める抗議デモが現在も継続的に行われ,ラパス市内では,警官隊と衝突した学生らの一部が,石,爆竹,火炎瓶等を使用した抗議活動を行うなど,暴徒化している。
 サンタクルス市では,市場の移転,路上販売の禁止及びミニバスの入域規制を行う市当局に反対する商人や運転手等の抗議デモが,市内で頻発している。

2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向

(1)犯罪の傾向

 2016年のボリビアにおける一般犯罪件数は,約8万2千件となっており年々増加傾向にある。首都ラパス市及び隣接するエルアルト市においては,首締め強盗,置き引き,スリ及び偽警察官による詐欺の被害が邦人旅行者を含め頻発しており,十分な警戒が必要。特に,ラパス市のサンフランシスコ教会近辺では,邦人旅行者に対する偽警察官による詐欺事件が続発しており,十分注意する必要がある。エルアルト市では,殺人事件等の凶悪犯罪も頻発している。
 サンタクルス市の治安は,地方からの人口流入,麻薬密輸関係者の増加等により犯罪件数が増加傾向にある。発生する犯罪の多くは,薬物購入資金を目的とするものであり,麻薬密売組織間の抗争に一般市民が巻き込まれることもあるので,十分注意する必要がある。また,携帯電話等の強盗が頻発しているため,路上や乗物内での携帯電話の使用を避ける必要がある。
 

(2)邦人被害事案

 6月5日,邦人女性旅行者がサンフランシスコ教会近くを歩いていた際,観光客を装った女性に話しかけられた。その後,警察官を名乗る男に旅券を見せるよう言われ,タクシーに乗せられた。タクシー内で所持品検査をされ,金品を奪われた。
 

(3)邦人以外の被害事案等

 4月2日,サンタクスル県エルパルマル市で,麻薬649キロ(250万ドル相当)が押収され,同麻薬をブラジルに密輸しようとしていたボリビア人7名及びスペイン人1名が逮捕された。

 4月3日,コチャバンバ市で,銀行から現金90万4千ボリビア-ノスを引き出し被害者が,路上でバイクで待ち伏せしていた男に現金を強奪された。

 4月11日,ラパス市で,違法高利貸しを行っていたコロンビア人8名が逮捕された。同人らは金を払わない相手に対しては暴力を振るっていた。

 4月29日,ポトシ県トロトロ市で,フランス人女性観光客が,酒に酔っていた警察官に強姦されそうになったが,市民によって助けられた。

 5月11日,コビハ県パンド市で,違法高利貸しを行っていたコロンビア人5名が逮捕された。4月のラパス市における逮捕者と同様に,金を払わない者に対し暴力を振るっていた。  
 
 5月12日,ラパス県コロイコ市でアルゼンチン人女性観光客が,飲食店で知り合ったボリビア人に強姦された。
 
 5月24日,オルロ市で,コロンビア人2名が違法高利貸し及び借財人への暴行で逮捕された。
 
 5月29日,オルロ市で,結婚式を挙げたばかりの夫婦が,結婚の祝い金10万ドルを6人の不良集団に強奪された。
 
 6月9日,ブラジル空軍は,ブラジル上空でボリビアから離陸した小型飛行機を発見,追撃し,ブラジル国内に着陸させ,機内からコカイン250キロを発見,押収した。
 
 6月12日,ラパス市内で,62歳のボリビア人の男が19名の女性を強姦した疑いで逮捕された。容疑者は,被害者に対し,外交官宅の仕事を斡旋すると申し向けて誘い出し,犯行に及んでいた。
 
 6月16日,パンド県ポルベニール市で,ボリビア人及びブラジル人で構成された武装グループが海軍施設を襲撃し,ライフル銃や拳銃等の武器を強奪した。捜査当局は,6月12日にブラジル国内で発生した警察署襲撃・拳銃等強奪事件との関連を疑っている。

3 テロ・爆弾事件発生状況

 4月11日,オルロ県ウアヌニ市のウアヌニ鉱山で爆発が発生し,作業員8名が死
亡した。

4 誘拐・脅迫事件発生状況

 なし

5 日本企業の安全に係わる諸問題

 なし